虫歯を放っておくと
2009年05月06日(水)
痛みがある時だけ通院し、痛みがなくなったら通院を途中で止めてしまう人がいます。もう1,2回通院すれば良かったのにと思われる人もいます。景気悪化や自己負担増の影響もあるのでしょうが、先生とよく相談しましょう。そのまま放置していますと、朝起きると化膿して突如として歯の根元が赤く腫れることがあります。口の中だけの時もありますが、顔も腫れることがあります。発熱や、痛みを伴います。何度も繰り返していますと、顔に瘻孔(凹み、膿の出口)が出来ることもあります。 最後まできちんと通院しましょう。
症例 1
患者 61才女性
初診 平成3年11月11日
主訴 頤部が赤く腫れてきた
経過 県立中央病院へ紹介する
抗生剤投与と左下3番の抜歯にて緩解する
症例 2
患者 20才男性
初診 昭和63年5月31日
主訴 右顔面に凹みがある
経過 金沢大学付属病院へ紹介する
入院にて、右上6番部の腐骨除去と外歯瘻形成術を行う
10月17日外歯瘻はきれいに治る
症例 3
患者 39才男性
初診 平成2年4月2日
主訴 口蓋中央部が腫れてきた
現病歴 3/26 口蓋部が腫れ始め、痛みがあり、食事がしにくい状態だった。
体が熱っぽく、体温は38度あった。
3/28 耐えきれずに内科受診する
注射にて膿を吸引し、投薬を受ける
4/2 熱は下がり、痛みはほとんど無くなったが、
前と同じくらいにまた腫れてきたので来院する
経過 4/2 X線写真にて確認し、右上3,4番の感染根管処置を開始する。
それ以降5回通院し腫れが消失する。
症例 4
患者 18才女性
初診 昭和57年1月28日
主訴 左上2番の唇側が腫れてきた
経過 X線写真にて根尖病変を確認、当日切開排膿し、抗生剤投与。
翌日腫脹が減少傾向にあり、根充剤を除去し感染根管処置。
3週間、7回の通院にて治癒する。
症例5
患者 39才男性
初診 昭和61年12月12日
主訴 左上1番唇側の腫れ
経過 X線写真にて根尖病変を確認、当日根充剤を除去し感染根管処置、抗生剤投与。
翌日より根管内を洗浄、貼薬。
1週間後、腫脹はほとんど無くなったがスッキリしないため
歯根端切除を施行。
10日後、創傷はほとんど治癒
4ヶ月後と1年後 特に問題なし
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