小島歯科医院 名誉院長ブログ

ごっくんテスト

2023年05月09日(火)


  30秒間に空嚥下(唾液の飲み込み動作)を何回できるか試してみませんか。若い人は10回くらいできるが、年を取ると筋力が衰え、唾液の分泌も減るため回数が減る。5回以下になると誤嚥性肺炎のリスクが高くなる。
 池袋大谷クリニックの患者372人を対象に測定した結果。平均回数は20代で9.8回、30代で8.8回、40代で7.8回、50代で7.0回、60代で6.1回、70代で5.2回。
 高齢になると食事中にむせることが増え、自分で気付かない誤嚥(不顕性誤嚥)も増える。誤嚥性肺炎の原因の1つとして、「のどの老化」が指摘される。のどの筋力の低下と唾液の分泌が減ることによって、飲み込む力(嚥下反射)や咳をして異物を気道から出す力(咳反射)が衰え、誤嚥が起こしやすくなる。「のどの老化度」は、反復唾液嚥下テスト、いわゆる「ごっくんテスト」を試せば分かる。
 参考に
 あなたの「のど年齢」知ってる? 老化は肺炎を招く
 (日本経済新聞2020年6月25日)
www.nikkei.com/article/DGXMZO60353390V10C20A6000000/

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