保育所のお昼寝
2024年11月13日(水)
コロナ期に中止になっていた内灘町食育推進会議が久しぶりに開催され、メンバーも大幅に変わった。食育事業が少しずつ元に戻ってきた。今後の取り組みやデジタル技術の活用について話し合われた。保育所のお昼寝の存続が話題になった。
保育所では、全員が1時間半から2時間お昼寝をしている。ただし、年長さんの秋頃から小学校に備えてお昼寝はしていない。最近、「夜遅くまで起きていて朝なかなか起きられなくて機嫌が悪く朝ご飯を食べずに登園せざるをえなくなっているので、お昼寝を止めてもらえないか」との相談が保護者から増えている。保育士の中で「お昼寝をどうすればよいか」検討しているとの報告があった。団体生活の保育現場で、どこまで各々に合わせるのかが検討課題となる。
参考に
①保育園のお昼寝は何時間が最適?
c-c-s.jp/ccsmag-archives/ohirune_20220428/
【お昼寝の3つのメリット】
・子どものぐずりを予防できる
・子どもの睡眠不足を解消できる
・手の空いている保育士が事務作業に充てる時間を確保できる
【お昼寝によるデメリット】
・子どもの生活リズムが乱れる
・卒園後、お昼寝の習慣が抜けにくい
・お昼寝の時間に眠ることができない子どもがストレスを感じてしまう
【最適とされている子どものお昼寝時間】
・0歳児は2~4時間のお昼寝が最適とされています。
・1~2歳児は1時間半~2時間半のお昼寝が最適とされています。
15時頃までに起こすと、夜間の睡眠への影響を最小限に抑えられるでしょう。
・3歳頃から徐々に個人差が大きくなり、お昼寝を必要としない子供も出てきます。
夕方頃に眠そうな様子を見せる場合は、1時間程度のお昼寝時間を設ける。
ただし、嫌がる園児は無理にお昼寝させる必要はありません。
・近年では年中・年長クラスではお昼寝時間を設けない保育園も増えてきました。
子どもの様子や保護者の希望、当日の活動内容によっては、30分程度お昼寝。
②クリスティアン・ベネデイクト、ミンナ・トゥーンベリエル著「熟睡者」
kojima-dental-office.net/blog/20240706-19483#more-19483
d.睡眠不足と肥満
一晩の睡眠時間が7時間未満の人は、7~8時間の人に比べ、肥満となるリスクが50%上昇する。睡眠が不十分だと、体内で食欲ホルモンが多く分泌され、満腹ホルモンの分泌が減少する。食欲を抑制する領域の活動が低下している。
石器時代は、食料が簡単に手に入らず規則正しく食事を摂るのが当たり前でなかった時代、エネルギーを蓄えられるのは進化にとって利点だった。私たちの体はエネルギーを消費するより蓄えるように設計されている。
日中は体温が高いため、食事から得られるエネルギーの大半は熱生産活動を維持するために使われる。睡眠中に休息をとる準備として私たちの体は体温を下げる。夕方や夜間は食事が熱に変換される量が最も少ない時間帯。そのため、夕食時には、エネルギーを必要としない。したがって、就寝の直前にしっかりとした食事を摂ったり、夜遅くにたっぷり間食したりすると、摂取したエネルギーはそのまま脂肪貯蔵庫に送られてしまう。寝不足の後の体は、より多くのエネルギーを蓄えようとする。
③デイヴィット・ローベンハイマー、スティーブン・J・シンプソン著「食欲人」
kojima-dental-office.net/blog/20240105-18821#more-18821
食事中のタンパク質を少なくすれば、太るまで過食する。食物から繊維を取り除くのは、食欲のブレーキを切ってしまうようなもの。ホールフードを食べよう。
・乳児は「タンパク質比率が低い食事」がベスト。
母乳は、炭水化物比率55%(主に乳糖)、脂肪比率38%の低タンパク質(約7%)。市販の乳児用調合乳は、高タンパク質(11%)であり、母乳に比べ、生後1年間と、学童期と青少年期を通して、肥満になるリスクが遙かに高くなる。
・妊娠中の女性は、タンパク質摂取量を1日当たり20g(約3分の1)増やし、タンパク質比率を18~20%。タンパク質が20%を超えると、赤ちゃんは痩せた状態で生まれ、逆にタンパク質比率が16%未満になると、赤ちゃんは内臓脂肪を増やし始め、血圧上昇の徴候が見られる。
・65歳以降の高齢者は、タンパク質比率を18から20%に高める。組織のタンパク質が分解され、肝臓でグルコースに変換されやすくなり、高齢者の筋肉量が減少する。
令和6年度 内灘町食育推進会議
日時 2024年11月13日(火)午後1時30分~3時
場所 内灘町保健センター 2階 会議室
協議内容
1.「第3次うちなだ食育推進計画」策定報告
中間評価の報告
2.現在の食育事業と今後の食育推進事業の取り組みについて
3.その他
参加者 内灘町健康づくり推進協議会食育専門部会
保健医療関係 歯科医師 部会長
健康づくり推進員会会長 副部会長
保健医療関係 金沢学院大学保健医療関係栄養学科教授
食育コーディネーター(管理栄養士)
NPO法人おむすび 理事長
町農業関係者
内灘中学校 栄養教諭
向粟崎小学校 養護教諭
子育て支援センター所長
向粟崎保育所 所長
アドバイザー
石川中央保健福祉センター 企画調整課(管理栄養士)
事務局
保健年金課長
保健センター課長補佐
保健センター 管理栄養士
保健センター 管理栄養士