平成27年度 はまなす大学
2015年09月18日(金)
18日(金)午後1時30分から内灘町文化会館 3F視聴覚室にて「口から食べる幸せ」をレジュメに添ってパワーポイントを使ってお話ししました。会場は満席でした。顔見知りの方や声をかけてくれる方も何人もいました。熱心に聞き入り、メモを取る方も見られました。多くの方々にお口の健康に関心を持ち、元気に美味しいものを食べ続けて欲しいと思いました。
参考に
シニアライフ講座25
kojima-dental-office.net/20130910-572
平成27年度 はまなす大学
第7回講座 口から食べる幸せ
目的 口腔機能と生活機能の関連性を知ることにより、口腔機能低下を予防する重要性とケアの方法を学習して、生活に取り入れることを目的とする。
講師 小島歯科医院 院長 小島登
日時 平成27年9月18日(金) 13時30分から14時45分まで
会場 内灘町文化会館 3F視聴覚室
対象 内灘町在住 60歳以上 200名程度
持参するもの 歯ブラシと手鏡
主催 内灘町生涯学習課
共催 地域包括支援センター
参加費 無 料
レジュメ
A.口の働きと生活機能
a.口の働きの低下がもたらす全身への影響
1.高齢者の歯の状態と食事内容や日常生活
歯が多い方は何でも食べられ、一人で出かけられる人が多い
歯もなく、入れ歯も入れていない人は軟らかいものしか食べられないか、
流動食の人が多く、寝たきりの方も多い。
2.歯が残っている人ほど、どの県でも医療費が少ない
よく噛める人は歯が多く、医療費も少ない
3.50歳を過ぎると歯周病で急激に歯を失う
しかし定期的にクリーニングに通っている人はほとんど歯が残っている
4.口の働きの低下に気をつけましょう。崩れるとスパイラルに
水分でむせる
2種類以上の違う性状の物の区別がつきにくい
5.窒息に注意
こんにゃくゼリーだけでなく、いろんな食材で起きている
詰め込まないこと、食べることに集中する、よく噛むこと
右左でしっかり噛んで、味蕾がある舌の上を食べ物が行ったり来たりすると、美味しくなり、薄味になり、飲み物の量が少なくなる。
b.口の働き
摂食(栄養摂取)、呼吸、発話(構音)、表情(感情の表出)、感覚情報の入力
1.特徴
①嚥下と呼吸と発語を同時にできない
・口呼吸するのは人間だけ
授乳している乳児は鼻呼吸だが、言葉を話すようになると口呼吸を覚える
口呼吸になると誤嚥の問題が生じる
②無意識的にも意識的にもできる半自動調節運動である
・歩行も同じだが、大きな違いは運動を支える筋力にある。
歩行は少しでも筋力が落ちれば廃用性萎縮による機能低下を招きやすいが、
咀嚼・嚥下は廃用性萎縮が生じにくい。
・ふくらはぎが31㎝以上
2.嚥下と呼吸の相互関係
①若年健常者
・若年健常者では無意識にする嚥下が呼吸の呼気中に
「嚥下性無呼吸」をはさんで呼気中に終わることで誤嚥を防止する
②高齢者の誤嚥
・高齢者になると嚥下が吸気中に起きる頻度が増加する。
また、嚥下後の呼吸が吸気から始める頻度も増加する。
・連続して飲み込む嚥下になると嚥下後に吸気になる割合が高まる
3.習慣性口呼吸者口唇閉鎖不全者
・口呼吸≠習慣性口呼吸
本来、鼻で呼吸する。激しい運動をした時に補助的に口呼吸を始める
安静時でも口で呼吸している場合は習慣性口呼吸
・習慣性口呼吸者口唇閉鎖不全者は
固定源となる頬筋や口輪筋などの口腔周囲筋が弱いために
上咽頭収縮筋を強く収縮できないことで嚥下機能が低下すると考えられる
c.口の働きをアップする方法
食事の姿勢
口笛、指笛、手笛
ぶくぶく、ガラガラうがい
パカタの発音練習
舌打ち、海苔剥がし
口唇を指でつまむ
歯ブラシによる方法(麻痺側)
アイスマッサージ
B.口の中の状態
a.虫歯
1.ミュータンス菌の感染の窓
①生後19ヶ月~31ヶ月(約1歳半~3歳)
母親からの「子育て感染」・・・約70%の確率
2歳児の感染有無がむし歯保有率を左右する
③対策
育児者の口腔内環境を整える
箸・スプーンの共用を避ける
2.むし歯を減らすには
3.ミュータンスレンサ球菌がいなくなれば
b.歯周病
1.歯周炎
歯周炎は特定のばい菌で起きる
骨吸収
2.腎疾患と歯周炎
参考として 喫煙と歯肉
親の喫煙は子どもの歯肉にもメラニン沈着を引き起こす
フィルターを通さない副流煙のほうが毒性が高く、
煙にさらされる年齢が低いほど強い影響が現れます。
3.糖尿病と歯肉
c.舌診
d.口臭と口腔乾燥
e.入れ歯
歯が無くなるとなぜ入れ歯を入れるのだろうか
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