コロナに負けない歯科診療室の感染対策と最近のトピックス
2021年08月26日(木)
講師 高木純一郎氏
石川県立中央病院 歯科口腔外科 診療部長
メモ
新型コロナウイルス感染症のイロハ
kojima-dental-office.net/20210730-5596
A.歯科医療の特徴
・小規模診療所が大部分
第三者の評価が困難
・3つの感染経路がすべてある
飛沫感染>接触感染>空気感染
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連文献 特設ページ開設
(医学中央雑誌刊行会)
www.jamas.or.jp/news/news132.html
B.なぜ歯科治療でクラスターが起きないのか
①感染対策がしっかりしている
②マスクをしている
③グローブ
④器具を滅菌している
⑤センサーなどを工夫して手を使わなくても水が出る
+α 含嗽している
C.歯科医院でもクラスターは起きる
①スタッフの家族→スタッフ→スタッフ
②患者とスタッフとの動線・ゾーニングの混在
③アルコール消毒などの院内環境整備不足
④空調の不十分
⑤感謝の体調チェック不足
D.ウイルスを持ち込まれてもクラスターを発生させない
①患者からよりもスタッフ間からの感染が問題
日々のチェックと院長への報告が大切
②あたふたしないために、様々な想定のマニュアル整備とシミュレーション
・スタッフ家族が濃厚接触者としてPCR検査を受ける
4日間の在宅勤務、5日目にPCR検査
・スタッフの家族がコロナ陽性
4→14日間(11日?保健所の判断)自宅待機
・スタッフがコロナ陽性
他のスタッフが濃厚接触者と認められなければ診療継続
体温や倦怠感などの日々の体調チェックを継続している
休憩中の過ごし方に問題がないか
判断されれば全員14日間の自宅待機
・患者がコロナ陽性
患者に体調や行動歴をチェックしたか
医療者は適切な個人防護をしていたか
手指衛生
環境整備(ゾーイング、空調など)
学校で新型コロナウイルスの感染が確認された場合の対応ガイドライン
(文部科学省初等中等教育局健康教育・食育課 令和3年8月 27 日)
www.mext.go.jp/content/20210827-mxt_kouhou02-000004520-1.pdf
職場における新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するためのチェックリスト
www.mhlw.go.jp/content/000657665.pdf
*手指消毒
汚染物質があるときは流水30秒
目に見えない汚染の時はアルコール消毒
保湿が大切
*適切な個人防護
歯牙切削時などでフェイスシールド、口腔外バキュームをしていないと
濃厚接触者となる
どうしてもフェイスシールドが使えない場合は目を生食で洗う
(拡大鏡やマイクロスコープなどの使用時)
*ゾーニング
・空間ゾーニング レッド、イエロー、グリーン
患者とスタッフとの動線分離
・器具のゾーニング 汚染区域、洗浄区域と清潔区域
コロナに負けない歯科診療室の感染対策と最近のトピックス
講師 高木純一郎氏
石川県立中央病院 歯科口腔外科 診療部長
日時 2021年8月26日(木)19:30~21:00ごろ
会場 オンライン会議システム「Zoom」
対象 保険医協会会員医療機関の歯科医師・スタッフ
定員 50名
参加費 無料 高木先生Zoom講演チラシ
参加申込方法申込 メールまたは申込フォーム 8月20日(金)まで
①医療機関名、②参加者氏名、③修了証発行希望の有無
※定員に達した場合、上記より前に締め切る場合があります。
お早めにお申し込みください。
★ Eメールの場合 → ishikawa-hok@doc-net.or.jp まで
★ 申込フォームの場合 石川県保険医協会ホームページの【お問い合わせ】から。
主催・お問い合わせ 石川県保険医協会歯科部
〒920-0902金沢市尾張町2-8-23太陽生命金沢ビル8階
電話076-222-5373 FAX 076-231-5156
〇 開催にあたって
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、医療機関、とりわけ歯科診療所における院内感染対策への関心が改めて高まっています。保険医協会歯科部では、6・7月に谷内江昭宏先生(石川県新型コロナウイルス感染症対策専門家会議座長)を講師に新型コロナウイルス感染症の基礎を学ぶ講演会を開催しましたが、今回は実践編として、2018年にもご講演いただいた、高木純一郎先生(石川県立中央病院 歯科口腔外科 診療部長)を再度お招きして、新型コロナウイルス感染症にも負けない、歯科医療機関の院内感染対策についてお話いただきます。本講演会を通じて、医療者・患者双方にとって安心・安全な歯科医療がさらに充実することを期待しています。奮ってご参加ください。
〇 講師からのメッセージ
安心で安全かつ質の高い歯科医療を提供し、健康長寿に寄与することが我々の仕事であります。その一方で歯科治療については、日常でエアロゾルが発生しやすい環境下の中で新型コロナウイルスの感染拡大防止を同時に行っていく必要があります。時として院内感染対策は再度関心を集めております。今回の講演では、そんなに難しくない!いつもやっていることの反復!その中でここ最近のトピックを拾い集めました。コロナ禍でも地域の住民には遅滞のない歯科診療を求められております。「自院の感染対策はできています」と胸を張って言えるヒントがあればと思います。
〇 高木純一郎先生の資格等のご紹介
歯学博士
日本病院歯科口腔外科協議会幹事
日本医療安全学会代議員
石川県立看護学校非常勤講師
日本口腔診断学会指導医・認定医
日本小児口腔外科学会指導医・認定医
日本有病者歯科医療学会指導医・専門医
日本口腔科学会暫定指導医・認定医
日本口腔外科学会専門医
〇この講演会は「歯科初診料の注Ⅰ」(院内感染防止対策)の施設基準に定められた研修にも位置づけています。最初から最後まで受講された方には、後日、修了証を郵送します。
修了証発行希望の方への注意事項
本講演会では、希望する受講者に「歯科点数表の初診料の注1に規定する施設基準」等の要件である、「院内感染防止対策に係る研修」に該当する修了証を発行いたします。なお、希望される方は、以下の①~③の注意事項について、必ずお守りくださいますよう、お願いします。
①修了証の発行対象は保険医協会会員ご本人に限ります。未入会の場合には、事前にご入会手続きをお願いいたします。
②本人確認のため、参加時は常時Zoomのビデオ機能をONにしていただき、お顔が映るようにしてください。
③遅刻および途中入室・再入室は認められません。
※Zoomのビデオ機能等について不安のある方は、事務局までお気軽にお問い合わせください。
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