1.7.5.
2019年07月05日(金)
【1】手足口病警報 2019年7月3日
【2】親の唾液に子供のアレルギー予防効果―スウェーデン研究
【3】歯を失うより恐ろしい歯周病の合併症
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【1】手足口病警報 2019年7月3日
www.pref.ishikawa.lg.jp/kansen/index.html
石川県感染症発生動向調査における手足口病の定点医療機関あたりの報告数が、2週連続で警報基準値(定点医療機関あたり5人)を超えたため、手足口病の警報を発令しました。
県全体での定点あたり患者報告数は13.55人となり、前週の定点あたり患者報告数5.31人より増加しました。保健所管内別では、能登中部が22.50人、石川中央が16.33人、金沢市が14.70人と多くなっています。
手足口病
kojima-dental-office.net/19880804-5439
石川県感染症発生動向調査 手足口病
www.pref.ishikawa.lg.jp/hokan/kansenjoho/documents/w207.pdf
手足口病は、ウイルスによる感染症で、特別な治療法はなく、対症療法のみとなります。感染予防策としては、流水と石けんによる手洗いをしっかり行うこと、排泄物を適切に処理することが大切です。また、手足口病は、治った後もしばらく便の中にウイルスが排泄されるため、日頃からしっかりと手洗いを行いましょう。
【2】親の唾液に子供のアレルギー予防効果―スウェーデン研究
(健康百科より)2013年5月
kenko100.jp/articles/130513002118/#gsc.tab=0
親の唾液によって子供のアレルギーが予防できるという研究結果が、5月6日発行の米医学誌「Pediatrics」(電子版)に発表された。報告したスウェーデン・クイーンシルビア小児病院のBill Hesselmar氏らによると、おしゃぶりを親の口に含んでからくわえさせられた子供では、2歳6カ月の時点でぜんそくになるリスクが9割、アトピー性皮膚炎になるリスクが6割それぞれ減少していたという。
「Pediatrics」(電子版)
www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23650304
【3】歯を失うより恐ろしい歯周病の合併症
(BIGLOBEニュースより)
news.biglobe.ne.jp/economy/0612/pre_190612_6492306832.html
〈記者の目〉
歯周病が全身の疾患に関わっていることが、一般に知られ来ましたね。テレビや雑誌で知識を聞きかじった患者さんから、質問されることも増えているのではないでしょうか?
今月のプレジデントでは、歯周病が全身疾患に関与していること、善玉菌と悪玉菌のバランスが口内環境決めることなどが記述されています。さらにロイテリ菌とその摂取方法まで紹介しています。患者さんへの説明の一助になれば幸いです。
ロイテリ菌
adig.jp/projects/what_is_reuteri/
奥羽大学 歯科保存学講座歯周病学分野 高橋慶壮教授からのアドバイス
ロイテリ菌が悪玉菌を善玉菌に置き換えて、腸内細菌叢を整えることが健康や病気の抑制に効果があるという研究が増えている。ラットに大量のP.gingivalisを投与するといった人間ではありえない方法で、結果が陽性になるまで実験しているといった感が強い。
カロリンスカ医科大学とバイオガイア社との研究では、人間を対象にした研究のようだが、長期的なアウトカムを見ているのではなく、短期的な変化や仮の指標で評価しているのではないかと推測する。おそらく、試行錯誤の段階。
研究は新しい発見をすることが醍醐味であり、研究者がつい前のめりになって、自分の期待と合致する結果が出ると、そこに飛びつくことがしばしば起こる。「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」(松浦静山)という諺があるが、臨床でも、学会等でチャンピオン症例を出して自慢大会のようなのもあるが、むしろ、予想通りいかなかった結果からのほうが、学べることは大きいように思う。有意な結果には興味あるが、そうでなかったと言う研究もあるのではないかと思うが、出版バイアスがかかり、未発表になっている可能性がある。
1つの菌でうまくいけば素晴らしいが、しばらく静観するのが良いように思う。
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