小島歯科医院 名誉院長ブログ

訪問診療用ユニットの準備と後片付け

2012年06月09日(土)


訪問診療用ユニット    キング 訪問歯科医療機器「かれん」
www.haginoya.co.jp/item/detail.php?n=0054
 訪問診療に行く前に、準備や後片付けの練習をする。その時に、手順や役割分担、所要時間を確認する。また、訪問診療ユニットの作動点検と備品のチェックも行う。 帰院後に、再度後片付けを確認し、備品のチェックをする。そして、タービン、エンジンに注油し、それらとバキュームチップなどそれぞれを滅菌バックに入れて消毒する。 使用前の準備 ① 患者さんとの距離とホース長さを考慮して、本体ケースを設置する ② 扉を開き、フットコントローラーを操作しやすい場所に置く ③ 扉を外す ④ 本体に電源コードを接続する ⑤ インスツルメントハンガーを手前に引き上げ、水タンクに水を入れる ⑥ ドレンバルブを閉め、メインスイッチをONにする ⑦ バキュームタンクをSETする ⑧ 操作パネルのスイッチをマイクロエンジン・水OFFにして、エアー抜きをする ⑨ タービン、エンジン、バキュームチップを装着する ⑩ 操作パネルのスイッチをタービン・水ONにして、タービンからの水を確認する 使用後の片付け ① バキュームにコップ3杯ほどの水を吸わせ、ホースの洗浄を行う ② バキュームタンクをはずし、水洗いする ③ メインスイッチをOFFにしてドレンバルブを開き、水タンクの水を捨てる ④ ドレンバルブを閉め、メインスイッチをONにして、スリーウェイシリンジ→エンジン・タービンの順に水抜きをする ⑤ メインスイッチをOFFにしてドレンバルブを開き、タービン、エンジン、バキュームチップを外す ⑥電源コードをはずす ⑦扉を取り付ける ⑧フットコントローラーやホースを収納し扉を閉じる ⑨備品の点検

 欠点はホースが短いため、タービンを操作するドクターとバキュームを持つ歯科衛生士が機器の置いた場所側に密集し操作性が悪い。また、非常に重く、持ち運びの利便性が悪い。
 ナカニシ訪問機器
www.japan.nsk-dental.com/products/mobile-dentistry/
 ビバメイト G5は、携帯型マイクロモーターは、注水・排唾システムVIVAsupport 2と併用することで、訪問先でも、歯牙の切削やう蝕除去などの本格的な治療が可能。ただし、バキュームではなく拝唾管なので、操作性が物足りない。
 これまでのキング 訪問歯科医療機器「かれん」に比べると、訪問診療の準備時間は非常に短くなり、楽になった。また、非常に軽くなり、持ち運びがスムーズ。

 

 

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