クインケの浮腫
2010年10月08日(金)
www.naoru.com/kuinnke.htm
1922年、内科医Quinkeにより初めて記載された皮膚、皮下組織、時に粘膜に見られる一過性、限局性の浮腫で、血管神経性浮腫ともいわれる。20~30歳代に多く、性差はない。通常は突発発作的に数センチメートル大の浮腫が生じ、数時間から数日続いた後消失する。後発部位は、顔面特に眼瞼、口唇に多い。アレルギーの一つと考えられている。薬剤では、アスピリンなどの解熱消炎鎮痛薬、降圧薬、ペニシリン、経口避妊薬、線溶系酵素 などが原因医薬品として知られている。
30数年の臨床経験で2例の経験がある。その一例を紹介する。
症例 31歳女性
初診 平成4年3月24日
主訴 右下8番の自発痛
現症 右下8番は近心に傾斜
経過
3/24 現状を説明し食事指導をする
抗生剤などの投薬はしない
次回ブラッシング指導の予約を入れる
同日午後、下口唇が急に腫れてきて来院する
痛みやかゆみなどの自覚症状はなし
県立中央病院歯科口腔外科へ紹介する
3/26 下口唇は普通に戻っていた
ブラッシング指導を開始する
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