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中心結節

0201年02月02日(月)


中心結節       歯の真ん中にある突起。歯髄を守るためには、中心結節を見つけたら、その結節内に歯髄(神経)が入り込んでいることが多いので、萌出時に虫歯がなくても折れないようにその周囲に詰め物などを施す積極的な処置が必要。その後の定期的な観察と処置も大切。
 しかし、処置を施さずに見守り続けていていると、ある時、歯が変色し、X線写真にて根尖透過像が見つかる。歯髄が死んでしまい感染根管処置が必要になることもある。

 

症例 1
患者  9歳男性
初診  2014年4月22日
主訴  右下5番が萌出してきた
現症  右下5番に中心結節あり
治療計画 右下5番の突起部周囲に詰め物をして補強する
経過  8/19に左下5番をレジン充填
    12/29 左下5番のレジン充填が咬耗

中心結節6 中心結節7

症例 2
患者  37歳女性
初診  2015年1月23日
主訴  左下5番の変色が気になる
現症  左下5番に中心結節があり、折れて中心部に凹みがある
    グレー色を帯びている
中心結節1 中心結節2 中心結節3 中心結節4

診査  パノラマとデンタルX線写真にて根尖透過像あり
治療計画 左下5番の感染根管治療
経過  1/23に左下5番の感染根管治療開始
    1/27に加圧根充

 20年前の口腔内(左右が反転している)
16才当時の写真を見ても既に折れていた。

中心結節5

参考に
◆「中心結節」とは、
 歯の形態異常のひとつ。奥歯の噛む面の中心部に発達した円錐状、または短い棒状の小突起。
 モンゴロイドの特徴とも言われる。第二下顎小臼歯における出現率は1~4%とされる。下あごの第二小臼歯(永久前歯から数えて五番目の歯)に比較的多く、次いで下の第一小臼歯、そして上あごの第二小臼歯で、この3種類でほとんど。左右対称にみられることが多い。
◆この中心結節がある方の注意点
 形態的に歯が生えてくると、咬合あるいは咀嚼によって上の歯と当たって、気づかないうちに折れてしまうことがある。結節内に歯髄(神経)が入り込んでいることが多いため、露髄する(神経が出てしまう)ことがある。初期には接触痛(折れた場所を触ると痛み)を生じることがあるが、ほとんどの人は気づかない。歯髄腔は開放されているので、ズキズキ痛むことが少ない。そのため気付かずにいると、神経が腐ってしまい膿があごの骨に貯まることもある。
◆中心結節の治療方法
 可能であれば、神経を守りたい。そこで、中心結節を見つけたら、特に突起が細くて折れやすい場合などは、周囲を詰めものなどで補強して折れにくくする。処置後も定期的に診てもらうとよい。

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