小島歯科医院 名誉院長ブログ

訪問診療のポイント

訪問先にて抜髄処置

2013年02月02日(土)

ポータブルX線装置  1月28日内灘温泉保養館事務より歯が痛い入居者がいるので診て欲しいとの連絡が入る。歯に大きな穴があいているなどの情報と全身疾患や内服薬、心身やADLの状況などを記入した調査票を入手する。河北歯科医師会から、ポータブルX線装置とポータブルユニットを借りる。 30日に訪問し、主訴と全身状態の確認後、口腔内診査と持参したポータブルX線装置による左上3,4番の撮影を行う。そして、治療計画の概要を本人、家族、担当看護師に説明する。電源と手洗いの位置を含めた、提供される診療場所の下見と実際に使用するリクライニング車椅子での治療体勢のシミュレーションを行う。帰院後、90分の治療時間を確保するために予約変更を行い、必要な機材、器具と薬剤の準備を整える。 続きを読む

「お口の健康管理手帳」を発行

2011年02月02日(水)

 石川県歯科医師会 公衆衛生部・地域保健委員会が、病院歯科と歯科医院の医療連携を目的として「お口の健康管理手帳」を作成した。また、訪問診療時にも、各種福祉施設や在宅の患者さんにも使用できる。
 全身の状態(退院時患者情報を利用)を把握し、摂食状況や口腔ケアの状態をチェックし、口腔清掃とお口の体操を始めましょう。 続きを読む

人間の感覚のすばらしさ

2008年08月01日(金)

 これまで歯科医師は、いかに無痛治療をするか、どうしたら歯が残せるか、いかによい義歯を入れるかを目標にしてきた。義歯を作るだけで、食べられるか確認をしてこなかった。 食べるところまで診て帰える生活支援の在宅往診が見落としていた食の重要性を気づかせてくれた。口から食べられるようになったときのあの目の輝きは医療人としての心の原点ではないだろうか。口から食べることにより、目を見張るほど元気になっていく。人間の感覚のすばらしさに感動する。 続きを読む

訪問歯科診療ネットワークのご案内

2011年02月10日(木)

 石川県保険医協会歯科部は歯科訪問診療に対する社会的要求と歯科医としての責務を考え、医科会員の協力のもとに1996年7月に石川県では初めての「歯科の訪問診療システム」を立ち上げました。その活動は現在までに140件を超える実績を積み上げてきました。 続きを読む

嚥下内視鏡の体験会

2009年10月03日(土)

日時 2009年10月3日午後6時30分~8時30分
場所 まめだ歯科医院
講師 加藤恵巳先生
参加者 綿谷修一、松原五郎、小島登、澤野一久 続きを読む

高齢者の誤嚥性肺炎

2015年10月10日(土)

  動物は口から食べ、鼻で呼吸している。言葉を話す人間だけが口でも呼吸できるようになり、むせや誤嚥のリスクを抱えることになった。
 若年健常者は無意識にする嚥下を呼吸の呼気中に息を止めて呼気中に終わることで誤嚥を防いでいるが、高齢者になると嚥下が吸気中に起きて誤嚥しやすくなる。男性の方がのど仏が下の方にあるのでむせや誤嚥を起こしやすい。また、安静時に口を開けている人も鼻呼吸が安定せずに口呼吸になりやすく誤嚥しやすい。固定源となる頬筋や口輪筋などの口腔周囲筋が弱いために、上咽頭収縮筋を強く収縮できないことで嚥下機能が低下すると考えられている。 続きを読む

高齢者の弁当

2010年06月08日(火)

 病院や施設では、厨房があり、高齢者の食事も栄養士により管理されていますが、嚥下食などは、経費削減のため、委託業者に外注しているところもあります。小規模なデイサービスなどでは、お弁当の注文でお昼を対応しているところや、既製品、レトルトなどを利用したり、機内食の様に冷凍で運ばれてきたものを温めるだけのところもあります。また、自宅への食の宅配サービスでも高齢者向け?と思う物もあります。さらに、災害時には、個々に対応ができる家庭の食事ではさほど困らなかった高齢者が、集団の食形態をうまく食べられないことも多く見られるようです。 続きを読む

訪問診療用ユニットの準備と後片付け

2012年06月09日(土)

訪問診療用ユニット    キング 訪問歯科医療機器「かれん」
www.haginoya.co.jp/item/detail.php?n=0054
 訪問診療に行く前に、準備や後片付けの練習をする。その時に、手順や役割分担、所要時間を確認する。また、訪問診療ユニットの作動点検と備品のチェックも行う。 帰院後に、再度後片付けを確認し、備品のチェックをする。そして、タービン、エンジンに注油し、それらとバキュームチップなどそれぞれを滅菌バックに入れて消毒する。 続きを読む

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