小島歯科医院 名誉院長ブログ

治療のあれこれ

乳歯の完全脱臼

2015年07月18日(土)

1歳児転んで乳歯が抜けた時
18日(土)11時半頃、1歳の子が転んで歯が抜けたので、診て欲しいとの連絡を受ける。12時頃、抜けた歯を牛乳の中に保存して来院。玄関の上り框から土間の靴を覗いて落ちたらしい。下の乳歯2本しか歯は生えていなかった。そのうちの1本が完全に脱臼。歯根は肉眼的に問題はなかった。他に外傷は無かった。創部を精査し、抜けた歯を生理的食塩水で洗浄後、元の位置に無麻酔にて再植する。出血がわずかにあったが帰宅。5時頃と翌朝に電話で、よく寝ていて今のところ異常のないことを確認する。無事に生着することを祈る。 続きを読む

歯の移植(セカンドオピニオンを求められて)

2011年12月11日(日)

歯の移植1  前医にてインプラントを勧められ、セカンドオピニオンを求めて来院。口腔内の状態を観察し、不安や疑問点などの話をよく聞き、患者さんが抱える悩みの本質を確認し、共感する【カウンセリングの4つの基本姿勢(観察、傾聴、確認、共感)をとる】。そして、違った角度からの治療法やそれぞれの利点と欠点などの情報を提供し、選択肢の幅を広げて、自分自身で冷静によく考える時間と家族などに相談できる環境を整えてあげる。また、現在の口の中の状態や問題点をもっと明確にするための検査と保険歯科治療の適応について説明する。 続きを読む

移植歯周囲歯肉の経時的変化

2010年10月14日(木)

 移植歯周囲の歯肉が週単位で綺麗に治っていく様子をご覧ください。術後3週間のプラークコントロールと適度な咬合が必要である。歯肉が歯根面の生と死を明らかにする。 続きを読む

舌ガンと舌によく見られる病変

2009年01月11日(日)

6.7.21.舌がん①    口腔粘膜に現れる様々な病変は、舌にも見られる。気になること、分からないことがあれば相談してください。病変の場所、形態と経過に伴う変化をよく観察し、必要な時には口腔外科専門医を紹介します。 続きを読む

指しゃぶりによる開咬

2017年02月09日(木)

27.6.20.A 指しゃぶりは、保育園・幼稚園の入園などをきっかけにやめていくが、5歳過ぎても続いていれば歯科医へ相談してください。特に、歯列や顎骨に異常があれば、治療が必要になる。習癖を克服し、姿勢や食べ方の改善による舌や口唇など口腔周囲の筋肉を正しく使えるようにしていく。今回はT4Kを一助とした。
 開口は口を開けること
 開咬は、不正咬合の一つ、上下歯列の垂直方向の不正咬合 続きを読む

歯肉・頬粘膜に見られる腫瘍

2020年09月03日(木)

H4.8.18.C H4.8.18.B

 抗菌薬の内服や歯科的な処置をしても、いつまでたっても治らない口内炎や創傷、あるいは腫瘤や潰瘍、白斑や紅斑は腫瘍を疑う必要がある。健常組織との境界が不明瞭または、触診で硬結を認める場合は悪性の可能性が高い。 続きを読む

ホワイトニング

2008年08月04日(月)

漂白 漂白2週間

                                                                           ホワイトニング2週間後 続きを読む

金属のバネをなくした入れ歯

2009年04月08日(水)

エコスマート004 ほとんどの歯は重症度歯周炎に罹患し、プロービング・デプスは5mm以上であり、出血を伴っていた。臼歯部の咬合は崩壊し、下顎前突になっていた。これまで都合の悪い歯のみを治していたが、意を決してプラークコントロールから始めることになった。患者本人の意欲が観られて少し遅れて、歯周初期治療とジスロマックの内服、残根状態の抜歯、義歯の修理、下顎前歯のパワーチェンによる矯正、根管治療、歯冠補綴を行った。そして最後にノンクラスプデンチャーを装着した。その後も定期健診を続けている。 続きを読む

MKGを利用した咬合挙上

2001年03月15日(木)

www.iccmo.jp/philosophy/s01.html
1.8.28.A 1.8.28.D 1.8.28.E

 臼歯部の咬合支持がなくなり、上顎前歯が唇側傾斜を起こした患者さんが、長らく入れたくなかった入れ歯をただ入れるだけでは噛めない。変化してしまった異常を正常な咬合へと回復しなければならない。ただし、正常な咬合位を見つけることは非常に困難である。
 今回、MKG(マンディブラーキネジオグラフ)を利用して筋肉位で新しい咬合位を決め、咬合挙上・咬合回復を行った。そして、約10年経過観察した。 続きを読む

地図状舌

2009年01月09日(金)

地図状舌 舌苔が原因不明に不定型に剥がれた状態である。殆ど自覚症状はなく、それ自体の治療の必要性はない。そして、地図の分布は2,3日で容易に変化し、ストレスで心理的に不安定または過敏な状態の時によく見られ、ストレスの生体への関わり具合も経過観察できる。日常診療では、よく話を聞き、背後にあるストレスを感じながら、日々の調子に合わせて診療を進める。また、学校、保育所などの健診時には注意して観察し、気配りするようにアドバイスする。 続きを読む

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