のぼるくんの世界

のぼる君の歯科知識

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脳はなぜ「心」を作ったのか

2008年08月11日(月)

脳はなぜ「心」を作ったのか 「私」の謎を解く受動意識仮説
前野隆司著
筑摩書房
1900円

 今で考えたこともない角度からの「心」について内容は、小びとたちを総動員、フル回転しても難解でした。皆さんも挑戦してみてください。
 心は、小びとたちが織りなす巨大な連想ゲームの世界と、それを意識していると錯覚している「私」から成る。心を説明できるということは、死後の世界があり得ない。すべての喪失である死を明確な前提として生を考えなければならない。 続きを読む

新型コロナウイルス感染症の1年

2020年12月25日(金)

  2月3日にダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に着岸し、検疫を実施した。翌日、乗客にSARS-CoV-2 RNAが検出され、乗客、乗員全員が船内隔離された。乗員1,068人, 乗客2,645人の計3,713人が搭乗していた。その後4月15日までに確定症例712例が確認され, 少なくとも14例の死亡が、また, その他に検疫官や船会社の医師ら外部から対策に入った9人の感染も確認された。乗員の中では食事担当スタッフ(5.7%)は他スタッフ(0.7%)に比べ累積罹患率が有意に高かった。3月1日にすべての乗客、乗員の下船が完了した。新型コロナウイルスが国民的な関心事となったのは3月からだった。4月7日に緊急事態宣言が出された。 続きを読む

七尾食祭市場

2024年10月27日(日)

www.shokusai.co.jp/
 27日(日)選挙を済ませ、金沢マラソンなので混雑を避けて、地震以来久しぶりに七尾へ。のと里山海道の徳田大津から能越自動車道に入ると、道路は修復されているが明らかにまだ波打っていた。道路脇の歩道は崩れて応急措置のみで修復は手つかずのままだった。食祭市場も震災の爪痕がかなり残り、仮復旧の状態で本格的な復興はまだまだの感じだった。七尾湾隆起の影響を受けなかったのか遊覧船は通常通り運航していた。飲食店は数店閉店していた。土日祝日のみ営業の特設浜焼きテントが盛況だった。カニ足・ホタテ・赤エビ・ サザエ・ハマグリ・イカ・ホッケの一夜干し、カニ汁や市場内のアジや鰤のにぎりも美味い。夕飯にブリ鎌とボタン海老。 続きを読む

脳の学習力

2008年08月11日(月)

脳の学習力子育てと教育へのアドバイス
S.J.ブレイクモア、U.フリス 著
乾 敏郎、山下博志、吉田千里 訳
岩波書店
2800円
2006年10月17日発行

 ここ数年、脳に関する本の出版が相次いでいる。しかし、現時点でわかっていないことや実証されていないことをここまではっきり書いている本は少ないと思う。教育者と脳科学者との交流がはじまり、最近の技術革新により脳の機能が明らかになり、脳と学習に関する研究がここまで進んでいる。医療、教育を始め、さまざまな分野の人々に読んでいただきたい1冊である。 続きを読む

マスコミ記者と意見交換

2019年07月18日(木)

P7180087 18日(木)石川県庁3階 県政記者室にて、「学校歯科健診後調査」に関して記者発表。マスコミ記者と概要内容について質疑応答後、今後の活動についても議論した。歯科健診で要受診とされたにもかかわらず歯科受診に至らない、さらには口腔崩壊にまでになる事例を踏まえて、全ての学校で周知・調査することを希望する。また、なぜそうなってしまうのかの原因を究明し、あらゆる対策を各分野の方々と連携・協力していきたい。すべての児童・生徒の口腔内ひいては全身や心の健康を願う。う蝕により噛めなくなると栄養バランスの偏り(食品多様性の欠如)がみられるようになる。特に、炭水化物(糖質)が過剰になり、タンパク質が低下する。将来、認知症や糖尿病も危惧される。
 「よい歯のコンクール」だけではなく、こうした問題にも目を向け、今後も活動していきたい。 続きを読む

センス・オブ・ワンダーを捜して

2011年12月08日(木)

センス・オブ・ワンダーを捜して生命のささやきに耳を澄ます
福岡伸一 阿川佐和子著
大和書房
2011年11月1日発行
1400円
 人間にとって子ども時代とは、生きるとは何なのかを深く考えさせられる1冊である。そして、機械論的にこだわらず動的平衡も視野に入れて患者さんと向き合いたいと思う。
 また、2人の対談からインタビューの秘訣も学んだ。質問をひとつだけ用意する。その答えをじっくり聞き、答えの中に次の質問を見つける。
 生物と無生物のあいだ
kojima-dental-office.net/blog/20200914-14306#more-14306
 動的平衡
kojima-dental-office.net/blog/20180814-10323#more-10323 続きを読む

クール・ジャパン!?

2024年07月23日(火)

外国人が見たニッポン
著者 鴻上尚史
講談社現代新書
2015年4月20日発行
900円
 番組では毎回テーマを決めて8人の外国人と一緒に話し合う。タレントではなく、学生や仕事で日本に来たり、夫と共に赴任した人たち。
 相手を知り、自分の国のことを具体的に知ることは、やがて、自分自身を知ることにつながる。世界にはこんな見方があり、こんな考えがある。多様であることを楽しむことは、きっと自分自身の人生も豊かにし、深くすることになる。 続きを読む

健康を脅かす電磁波

2021年10月27日(水)

荻野晃也著
2007年5月10日発行
緑風出版
1800円
 20年ほど前から送電線・変電所・配電線などの電力施設や家庭の電気製品などから漏洩してくる交流の低周波電磁波が、私たちの健康に悪い影響を与えるのではないかと言われ始めた。電磁波による影響には、白血病・脳腫瘍・乳ガン・肺ガン・アルツハイマー病が報告され、ノイローゼや自殺も関係があるといわれている。電磁波の健康への悪影響が完全に確定したわけではない。しかし、欧米では、「危険な可能性が高いのなら慎重に回避しようではないか」という「慎重なる回避思想」「予防原則思想」が広まっている。スウェーデン政府は、国レベルで「悪影響がある」と判断し、1992年末から具体的な対策を取り始めている。スイスやイタリアでは厳しい基準値を作り始めた。イギリスでは、16才未満には携帯電話を使わせないようにしている。 続きを読む

Chat GPTは神か悪魔か

2025年04月04日(金)

 著者 メディアアーティストの落合陽一
   著作家・パブリックスピーカーの山口周
   経済学者の野口悠紀雄
   経済学者・駒澤大学経済学部準教授の井上智洋
   インタラクション・デザイナーの深津貴之
   精神科医・立命館大学生命科学部特認教授の和田秀樹
   生命学者・早稲田大学名誉教授の池田清彦
 宝島新書
 1100円
 2023年10月11日発行
 本書では、各分野を代表する7名の識者が徹底検証する。
 ChatGPTの操作はとても簡単で、誰でも直感的に使うことができる。時代に取り残されないためには「新しいものに触れる」という興味関心と行動力が大切。使い方はアプリをダウンロードして、質問を打ち込むだけ。できれば有料版で試してみよう。質問の仕方を工夫することで、より具体的かつ望ましい回答に近づけることができる。 続きを読む

地頭力を鍛える

2009年01月01日(木)

地頭力を鍛える問題解決に活かす「フェルミ推定」
細谷 功著
東洋経済新報社
2007年12月20日発行
1600円
 「日本全国に電柱は何本あるか?」
 コピペ族が氾濫し、考える能力がますます退化していく現代において、人材確保のために利用している企業の面接問題である。考える手がかりもほとんど無い状況下で、3分以内に答えを出す。結果の正確さではなく、思考のプロセスを試す問題である。
 また、「フェルミ推定」を使って地頭力を鍛えよう。自分なりに答えを出してページをめくり、答えを読むWhy型の好奇心を持ってこの本にチャレンジしていただきたい。 続きを読む