のぼるくんの世界

のぼる君の歯科知識

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思考の整理学

2021年12月27日(月)

外山滋比古著
ちくま文庫
1986年4月24日発行
 2021年3月5日 第125刷
520円
1.「思われる」と「考える」
 ①I thinkAisB
 日本へ来たばかりのアメリカ人から、「日本人は二言目にはI think….というが、そんなに思索的なのか」と質問されて、面食らうことがある。
 「AはBである」と断定してしまっては、相手へのあたりが強すぎるという気持ちが働く。そこで何かで包みたい。人にお金を渡す時に包みに入れる感覚。「むき出しのお金はいけない」は常識。「AはBである」は、はしたない。包めば「AはBだと思う」となる。その心理が英語でしゃべる時に持ち込まれると、AisBではなく、特に考えているわけではないのにI thinkAisBという表現になる。 続きを読む

カナダの旅

2019年10月21日(月)

コロンビア大氷原                                       2019.10.11.~20.
 大自然と人間が交流する広大な国、カナダへ。地震や台風による災害が少ない国でもある。また、標識などに英語とフランス語が併記されている。今回の旅は、個人旅行のため自分たちで予定を組み、夕食も全て決めなくてはならない。添乗員が同行していないので、その都度現地ガイドを頼ることになる。目的は、氷河の上を歩くことと、カナディアンロッキーやナイアガラの大自然に触れること。カナダの大地は、氷河によるU字地形が、川の水によりV字形に浸食され形成されている。山脈は、北へ向かうほど、氷河で覆われた期間が長いほど鋭く切り立ち、南へ下るほど、氷河から開放された期間が長いほど風化により丸みを帯びている。湖が300万個もあり、世界の約60%を占める。動物と人とが共存できるよう動物専用の橋やトンネルが備えられていた。国立公園内での法律が厳しい。野生動物に餌を与えると、罰金の上限が25000カナダドル(1カナダドル85円とすると、212万5千円)。 続きを読む

男の作法

2009年10月25日(日)

男の作法池波正太郎著
新潮文庫
昭和59年11月25日発行
438円

 池波正太郎の「若い友人」佐藤隆介氏の様々な質問に答えられたものが、きわめて具体的に男の生き方を教えるこの一冊になっている。食卓の礼儀作法に始まり、人事、組織、贈り物、小遣いなどなど。引き戸や畳などの日本の家についても語る。自分を知り、自分本位ではなく、他人を思いやり、気をまわす日本の心に触れたように思う。 続きを読む

自分の頭で考える日本の論点

2021年01月26日(火)

自分の頭で考える日本の論点出口治明著
 立命館アジア太平洋大学学長、ライフネット生命創業者
幻冬舎新書
2020年11月25日発行
1100円
 人々の間で意見が分かれている「論点」を22個選び、基礎知識的なことを解説した上で、著者はどう考えているかを述べている。そこに至る思考のプロセスを学びたい。
 物事を考える時に大切にされていることは、「タテ(昔の歴史)・ヨコ(世界はどうなっているか)・算数(数字、事実、論理で裏付ける)」の3つ。日頃からそのような訓練を積み重ねることが、想定外のことが起きた時に生き残る力とななる。
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いけ森 8

2018年12月12日(水)

016sp.raqmo.com/ikemori/
 一昨年の白子のスープが忘れられなくて、再び、12日(水)芳斉の「いけ森」で保険医協会歯科部忘年会。冬の芸術を頂く。さらにパワーアップしていた。五感を存分に満足させてもらう。イクラと自家製かぶら寿しの美味しさは格別。今年もいろいろ忙しかった。それぞれの趣味、音楽、ゲームなどいつもと違う一面に花が咲く。 続きを読む

Ikarus (イカルス)fromスイス 2

2018年04月13日(金)

001 13日(金)初来日公演が衝撃的だったので、二回目となる来日公演も再びもっきりやへ。銀河系を飛び出した異星雲感覚は健在だった。スイスのピアニストで作曲家の Nik Baertschがバックアップする、全く新しいジャンルの世界が身体をスウィングさせ、心をリラックスさせる。言葉の壁を越えたスキャット風ヴォーカルの表現力とハーモニーの素晴らしさ。ドラム、ピアノ、ベースの緻密に組み合わされたリズムの楽しさ、心地よさ。息を呑む展開への緊張感とウキウキ感。 
www.youtube.com/watch?v=VDe4ywCV_6k 
www.youtube.com/watch?v=nFMcMRyFpZ0 
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金城大学ダンス部第20回定期公演「Zutto」

2022年12月26日(月)

 25日(日)金城大学ダンス部第20回定期公演 「Zutto」が、松任文化会館“ピーノ”とオンラインLIVE配信によるハイブリッドで開催された。見事なダンスパフォーマンスだった。コロナ禍の中の練習はさぞかし大変だっただろう。逆境を乗り越えた仲間との友情は一生の宝物になる。OBOGなど多方面の創意工夫が伝わる。ぜひ来年の舞台を期待したい。
kdc20show.hp.peraichi.com
 参考に
 金城大学ダンス部第18回定期公演
kojima-dental-office.net/blog/20201227-14361#more-14361
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なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか

2020年12月11日(金)

なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか野嶋剛著
nojimatsuyoshi.com/
扶桑社新書
2020年7月1日発行
880円
・SARSの教訓から指揮系統の一本化、中央と地方の一致、対策の合理性、情報の透明化、必要な準備、法体系の整備などの事前対策をしっかリ整えたこと
・12月31日に、台湾政府は、情報の把握、閣僚会議、検疫体制の強化、中国への確認、WHOへの通報、そして、国民への注意喚起を行ったこと
・トップが大局的観点から決断できたことと、これと思った人材を揃えることができる仕組みがあること
・「台湾を守る」への共感力が台湾のコロナ対策の原動力になったこと
・インターネットの無数の議論から生まれる世論上の判断が政策決定に活かされること
・台湾では、まずは国民の生命を守る感染押さえ込みを優先し、政府に保証や支援を求める「金」の話は後で構わないという考え方が強かったこと
・感染症対策については、国家は鬼になったこと
・台湾の人々は中国とWHO情報を信用しなかったこと
・ITに強いこと
などなどジャーナリストの分析はすごい。
時系列もお読みください 続きを読む

ギリシャの旅

2019年03月13日(水)

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 紀元前の歴史を持つ国、ギリシャへ。神話・伝説の世界から遺跡発掘によって明らかにされた、素晴らしい文明・文化までをたどる旅。あるがままの遺跡にロマンや感動が膨らむ。ほとんど修復には手つかずで自然にとけ込んでいた。創造と破壊を繰り返す過去を振り返る。科学、哲学、言葉や文字、民主主義の起源を感じ、ミケーネ文明、クラシック期、ヘレニズム(東西融合の文化)、ビザンチンなどの建築に触れ、イオニア式、ドーリア式、コリント式の柱に興味を持つ。ゼウスなどの多神教からギリシャ正教にも好奇心が湧く。奇岩の上に建つ教会に、信仰心と技術、忍耐を感ずる。建物が、カトリックと全く違う正十字の形にビックリ。 続きを読む

屋久島の旅

2017年05月12日(金)

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 樹齢7200年の縄文杉をこの目で見ようとあこがれの屋久島へ。そして、今年2月に訪れた自然生成エネルギーの国、ニュージーランドの次は屋久島。大手電力会社に依存しない、100%自然エネルギーの島、屋久島。月の35日が雨と言われる島、年間総雨量は人が暮らす外周部で4000~5000mm(他の地域の2~3倍)山岳部になると10000mm。島への出入りは雨で大変だったが、島にいる2日間は青空だった。朝3時起床、登山口から6時出発、縄文杉トレッキング、約22キロ標高差700メートル、11時間4万歩。7200年の生命力との出会いが、足腰の痛み、体幹維持の限界を吹き飛ばす。 続きを読む