のぼるくんの世界

のぼる君の歯科知識

エッセイ

エッセイ

保険で良い歯科医療の充実を

2010年02月05日(金)

 良好な口腔機能の保持が全身の健康に大きく寄与することは、厚生労働省等の研究でも実証されているなか、窓口負担を支払う余裕がなく歯科受診を断念する国民が多いとの調査結果も多く報告されています。そこで石川県保険医協会では、保険で良い歯科医療の実現を求める意見書『①患者の窓口負担を軽減すること、②良質な歯科医療が保険で提供できるように診療報酬を改善すること、③安全で普及している歯科技術は速やかに適正な点数で保険導入すること』の地方議会採択に向けた請願運動を始めました。全国1,772市町村のうち(09年10月末現在)、すでに24%が賛同しています。 続きを読む

海外技工問題

2010年12月10日(金)

 日本の保険診療では、補綴物(歯科技工物)は日本の歯科技工士が製作することと、その材料が日本の薬事法で定められたものを使うことが決められている。しかし、保険適応でないもの(自費診療)に関しては、現在の法律に記載がなく、海外で製作された補綴物を使用する余地があった。 続きを読む

無秩序な制度改革で歯科医院・患者が大混乱

2008年05月05日(月)

 歯周治療は、昭和56年5月の「歯周疾患治療指針」によって始めて保険診療において系統だてられた。平成元年3月の「改訂歯周疾患治療指針」を参考にPⅠ型(学問理念に合わせた治療体系)とPⅡ型(在来型)診療体系が導入されたが、平成8年3月の「歯周病の診断とガイドライン」によって解消され、臨床に即したものになった。そして、平成14年の保険改正で継続的な歯周治療の体系が曲がりなりにも確立されたが、現場の声を聞かずに前回の改悪により、歯周治療の定期検診が最長2年間しか認められなくなったり、メインテナンス中は歯周病のみならず予見し得ない歯牙の破折など口腔全体の管理まで押しつけられるようになった。 続きを読む

子ども医療費の窓口無料化に向けて

2011年07月11日(月)

 最近、保育所や小学校の歯科検診に行くと、多数歯にわたり虫歯がある子と、ほとんどない子に二極化している。早期に歯科医院に通院し適切な処置と指導を受けていればここまでにはならないだろう。経済的な要因もあるのではないかと思う。 続きを読む

保険医休業保障制度の再開に向けて

2012年10月04日(木)

 2005年4月に第162回通常国会で保険業法が改正され(06年4月施行)、保険医休業保障制度は、その改正や新規募集停止に追い込まれた。以来5年間、保険業法の適応除外を求めて国会議員要請、署名活動、関係団体との連携などの運動に取り組む。 続きを読む

今こそ安全で安心な医療を

2007年02月28日(水)

 産婦人科・小児科に端を発する医師不足は外科・内科へと広がり、その問題は今や地方だけにとどまらない。都会からでさえ、病院や診療科が消え深刻な地域内格差が生じている。にもかかわらず財政優先の医療改革が継続され、国民皆保険制度は崩壊の瀬戸際にあると言っても過言ではない。歯科では診療点数の変更に伴い、継続的な歯周病治療が極めて困難な状況に陥っている、患者自らが健康を守ろうとする意識に逆行する制度改悪である。介護の分野では、要介護1が作為的に要支援2へ移行させられ、サービス削減による利用者の悲鳴は日々切実なものとなっている。医療でもリハビリの日数制限により、機能障害と闘う患者さん達が生きようとする意欲を維持できなくなり、人間の尊厳が踏みにじられている。一方、現場の医師には時間的にも精神的にも余裕がなくなり、日本の医療の将来に対する大きな危惧となっている。 続きを読む

歯周病患者を見捨てろと言う厚労省

2006年05月15日(月)

それでも歯科医は患者を守りたい
 歯周病は重症な患者ほど定期検診が重要であり、患者の歯を守るには継続が大切である。4年前の保険改正で歯周治療の体系が曲がりなりにも確立された。にもかかわらず、今回の保険改正により、歯周治療の定期検診が最長2年間しか認められなくなった。これでは、患者自身が健康を守ろうとする意識に逆行するものであり、医療費削減からも遠のいてしまう。 続きを読む

休業保障制度の存続を

2010年08月04日(水)

地域医療を守るために
 保険医休業保障制度は、会員医師・歯科医師が傷病によって休業を余儀なくされた場合、療養に専念できるよう、休業中でも医療従事者の確保、代診医を手配して診療活動を継続できる制度として、地域医療を守る役割を果たしている。
 しかし、2005年4月の第162回通常国会で保険業法が改正され(06年4月施行)、それまで「不特定多数のものを相手方とする」とされていた『保険業』の定義が削除され、会員等の特定の者を対象とする共済事業を行っていた団体も同列の扱いとなった。このため、自主共済を行ってきた団体は制度の改廃や新規募集停止に追い込まれている。 続きを読む

歯科用貴金属価格の随時改定について(平成25 年10 月改定)

2013年09月04日(水)

金パラ価格据え置き                                  25.9.4.
 歯科用金銀パラジウム合金(後述は金パラ)の高騰する市場価格と保険診療で定められた告示価格との乖離が続き、歯科医院の経営を直撃している。金パラ購入額は歯科材料購入額のかなりの割合を占めているからである。 続きを読む

共済制度を守ろう

2008年10月23日(木)

 本来、共済とは組織の構成員など特定者を対象とするもの、保険とは非特定者を対象とするものと定義されていたが、1996年にオレンジ共済の名を偽装した無認可保険会社が倒産したことから、共済と保険が混同されるようになった。 続きを読む

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