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のぼる君の歯科知識

聴覚障害者支援「全市町に設置を」

2022年04月30日(土)


 4歳の男の子が急患で来院する。号泣していてよく分からないが、どこか歯が痛いらしい。付き添ってきた両親に話を聞こうとしたら、二人とも聴覚障害者だった。筆談で経過や様子を把握することになり、診断、治療、痛みからの解放にはかなりの時間を要した。手話通訳者が同行してくれたら良いのになあと思う。また、こんな話も聞く。「救急車で筆談を求められた。大量出血で意識がもうろうとしてできなかった。でも、手話通訳者が駆けつけてくれて、手話で会話ができて安心した」。
 石川県内には三千人ほどの聴覚障害者がいるが、その声を伝える手話通訳者は二〇二一年度に百二人しか登録されていない。うち約三十人は自治体や病院に勤務し、ほか約七十人は他の仕事と掛け持ちで手話通訳をしている。登録者は聴覚障害者が緊急時に手話通訳が必要な場合、意思疎通支援事業により現場に駆けつけなければならない。
 県聴覚障害者センターの施設長 藤平さんは、手話通訳者のなり手不足に危機感を抱いている。平均年齢は五十歳ほど。三十九歳以下は八人しかいない。「若い人に魅力のある制度であるためにも、身分保障を確立してほしい。そのために行政で採用する必要がある」と話している。
 手話通訳者は、日常生活、緊急時に支援する大切な存在だが、石川県内全十九自治体のうち、四町で採用されていない。三市町合わせて一人の所もある。
 内灘町手話奉仕員養成講座〔入門編〕
www.facebook.com/uchinadatown/posts/652660301479824/
 参考に 4.4.6.
【6】手話通訳者 石川県内4町で不在 聴覚障害者支援「全市町に設置を」
kojima-dental-office.net/20220406-6398
 (中日新聞2022.3.28.)

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