在宅医療、在宅介護のこれから
2013年12月01日(日)
-在宅栄養管理の現場からの提言-
講師:小野沢 滋 先生
亀田総合病院地域医療支援部
北里大学病院患者支援センター部部長
日時 平成25年12月1日(日) 10:00~12:00
場所 駅西健康ホール「すこやか」
(金沢市保健所3階:金沢市西念3-4-25)
参加費:無料
主催:金沢在宅NST経口摂取相談会
1日(日)午前10時から駅西健康ホール「すこやか」にて金沢在宅NST経口摂取相談会主催の県民公開講座が開かれた。亀田総合病院地域医療支援部の小野沢 滋 先生が、「在宅医療、在宅介護のこれから-在宅栄養管理の現場からの提言-」について熱く語る。会場には100人を超える多職種の方が聴講されていた。
人口統計学に基づいたデータ解析、シミュレーションから今後の課題や問題点、解決策の示唆が浮き彫りになった。
小野沢 滋 先生を囲む会
kojima-dental-office.net/blog/20131130-1204
メモ
①死亡率3%
男性76歳、女性80歳
②女性の生存曲線の年次推移
第8回(昭和22年)の青から第9回(25~27)の緑へ大幅に伸びている
22年にペニシリンが広まり、肺炎など感染症による死亡が減少
③最多死亡者数
明治24~31年当時は乳児死亡が多く、男女差が見られない
平成22年では男性84歳、女性91歳が多い
④金沢市高齢化
団塊の世代が90歳を迎える2040年が最大の山場
2045年になると、急激に減少する
⑤金沢市の要介護者
圧倒的に女性が多く、単身女性多い
家族介護が困難になる
⑥要介護者が増え、世話する世代が少なくなる
⑦医療資源に恵まれた金沢市
⑧長期療養
悪性腫瘍は短く、神経難病や老衰、脳血管障害、肺炎などが長い
男性にはポックリ亡くなることはあっても、
女性にはほとんど無く、徐々に弱っていく
⑨介護者の問題
男性の介護者は配偶者、女性では娘が多い
⑩家族機能を代替えするために
・情報の統合 水平的にも垂直的にも
・退院支援が不十分 ソーシャルワーカーがもっと必要
・ちょっと違うとのホームヘルパーの気づきが直接医師に伝えられる環境整備
・未婚の子供への社会的圧力を防ぐ
・命をのばすから希望をかなえる
申込み 詳しくは 金沢在宅NST経口摂取相談会県民公開講座案内状
参加申込書
氏名 参加人数
講師は、本邦の在宅医療における多職種連携のパイオニア、小野沢滋先生です。
実は、当講座のために、当会の役員が亀田総合病院地域医療支援部に視察を兼ねて、小野沢先生と綿密な打ち合わせを行なって参りました。日本の、石川の、在宅医療、在宅介護を展望するすばらしいお話が聞けるものと期待しております。
皆様のご参加をお待ちしております!
小野沢先生のご紹介
学生時代より在宅医療を目指し、スーパーローテート病院であった亀田総合病院で研修。その後、亀田総合病院に在宅医療事業部ができるのを機会に、同部所属となりその立ち上げから、総合相談室、NST、地域医療支援部などの部門の立ち上げを行う。
2012年に北里大学病院患者支援センター部に移り、患者支援の仕組みづくりを行っている。
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、リハスタッフ、ケアマネージャー、ホームヘルパーが、全く同じ空間で仕事をするというある意味、理想的な多職種連携の仕組みを作り、その中で、各職種の役割や限界を身をもって体験している。
著書『在宅栄養管理』南山堂』
- カテゴリー: 金沢在宅NST経口摂取相談会歯科訪問診療