第11回 日本摂食嚥下障害看護研究会
2017年06月25日(日)
メモ
A.よくわかる摂食嚥下のメカニズム
山田好秋先生(東京歯科大学短期大学教授/新潟大学名誉教授)
1.食べる動作に全て脳が関わる
①摂食嚥下の流れ
・動機 :食欲(本能・情動)
・食物認知:経験・記憶・環境(認知期)
・口への取り込み(随意運動)
・食物粉砕(咀嚼期) 舌が重要
・嚥下(口腔・咽頭期) 誤嚥の危険性、口腔ケアの必要性
・蠕動(食道期)
・消化・吸収
*それぞれに感覚機能、脳、運動機能がどう関わっているかを考える
*口腔内では視覚は使えなくなる→口腔内は様々な感覚が備わっている
嚥下可能な物性
食の安全性(科学的・物理的)
参考に すべての疲労は脳が原因
5.人の脳は視覚から90%近くの情報を得ている
kojima-dental-office.net/blog/20170315-7210
*嫌いな食べ物は我慢して口に入れても飲み込まない (情動)
美味しいことが大切
2.行動の発現とその制御機構
①大脳皮質
咀嚼中枢、嚥下中枢、呼吸中枢を統合する
覚醒していることが大切
三叉神経は覚醒の強力な入力(感覚)情報源
②大脳基底核
サポートする運動を支えている(目的とする運動の対比語)
姿勢を立て直すには足底が大切
パーキンソン病では障害が起きる
③神経核支配が片側性か両側性か
両側性 咬筋(三叉神経) 両側の麻痺で咀嚼障害
片側性 舌 片側のみの麻痺
www.sahanaya.org/noushukketu4.html
B.医療訴訟について 「食べる行為での医療訴訟をどう回避するか」
弁護士 長澤裕子先生(金沢弁護士会所属)
1.総論
①原告側の知りたいことが明らかになれば訴訟にはならない
②リスクのある方にトラブルが起きた場合
・生の事実を明らかにする
・予見回避と結果回避義務違反の観点から過失(法的責任)が問われる
時系列の具体的な対応とコア部分の記載
立場(職種)と関わり度
2.窒息裁判事例
①おにぎりの誤嚥
www.doctor-agent.com/Knowledge-Support/Medical-Malpractice-Law-Reports/Vol073
②1 審判決の誤嚥の危険性予見困難から高裁の困難ではない判決
www.wam.go.jp/content/wamnet/pcpub/top/fukushiiryokeiei/saibanrei/sabanrei027.html
③事例多数
『地道にコツコツ、一歩ずつ』
-口から食べることを支える一員として私たちができること -
日 時:平成29年6月24日(土)10:00~ 6月25日(日)13:30予定
会 場:石川県立音楽堂 邦楽ホール
参加費 :会員:3000円 非会員3500円
参加申込:下記アドレスから
cn-shokunin.com/mysite2/index2.html
大会長 :小利池澄子(金沢医科大学)
プログラム
6月24日 (土)
15時15分~17時15分
特別講演 「よくわかる摂食嚥下のメカニズム」
山田好秋先生(東京歯科大学 歯学部教授/新潟大学名誉教授)
6月25日 (日)
9時30分~ 10時30分
モーニングセミナー 「これからの認定看護師に求められるもの」
浅田美江先生(愛知県看護協会 摂食嚥下障害看護認定師教育課程 主任教員)
12時00分~13時00分
医療訴訟について 「食べる行為での医療訴訟をどう回避するか」
弁護士 長澤裕子先生(金沢弁護士会所属)
本部事務局
愛知県がんセンター中央病院
〒464-8681 愛知県名古屋市千種区鹿子殿1‐1
TEL 052‐764‐2953
e-mail haoyama@aichi-cc.jp
- カテゴリー: 金沢在宅NST経口摂取相談会