「義歯ネーム入れ」ボランティア2012
2012年11月13日(火)
石川県保険医協会歯科部が昨年10月8日~11月8日にかけて初めて企画した、施設に訪問して義歯にネーム入れするボランティア事業は好評でした。それで、今年も実施することになり、石川県内の施設にアンケートによるニーズ調査を行いました。回収率30%、希望する施設68カ所、2000人以上の希望者があり、反響の大きさにびっくりしました。
自分が担当になった内灘温泉保養館の主任看護師と協議の結果、第1段として取り違えリスクの高い人から順に実施することになりました。10/30、11/1、11/6、11/8、11/13の5日間、火曜日と木曜日の午後1時15分から2時半頃まで、保養館食堂にてトータル28人、上下56床の義歯に名前を入れました。
名前をプリントアウトした小さな紙に合わせて義歯を削り、そこへその紙を置き、透明の即時重合レジンで覆い、硬化したらきちんとカバーできているか確認し、もし問題があれは修正して研磨しました。最後に水洗し、それぞれのケースに戻し、後片付けして帰院しました。
15日(木)には、1時過ぎから2時頃まで内灘温泉保養館で介護士さんと今回の事業のことや今後の予定を懇談しました。義歯ネーム入れ事業に対する現場の感謝の声が多くあり、入居者の出入りや病状の変化もありますので継続してもらいたいとの要望がありました。ただ、その当日だけ、ざらつき感を訴える方が1人いたそうです。
その後に、着色した義歯の清掃方法や義歯洗浄剤・粉状の義歯安定剤の使い方と白く積もった舌苔の対応などの口腔ケアの相談を受けました。また、食べものそのものが義歯と頬の間に残っている時は、風船を膨らませたりして口のリハビリをすることと、下は外して上の義歯を入れているだけでも、唾や食べものが呑みこみやすいこと、何度も修理された使い慣れた義歯を入れている認知症の方に新しい義歯の使いこなしは困難なこともお話ししました。
昨年の「内灘町義歯ネーム入れ」ボランティア
kojima-dental-office.net/20181004-4457
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