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口腔外科 最近の話題

2011年02月05日(土)


講師  中川 清昌先生
     金沢大学付属病院臨床教授
日時  平成23年2月5日(土)  午後5時~6時30分
場所  石川県歯科医師会館
主催  愛知学院大学歯学部同窓会 石川県支部

1.金沢大学口腔外科の昭和60年と平成22年の比較
  ・患者総数に変化なし
  ・歯科医院からの紹介患者が増加している
  ・疾患別増減
    増えている疾患  悪性腫瘍、顎関節症、舌痛症、
             顎変形症、インプラント
    減っている疾患  エナメル上皮種などの良性腫瘍、嚢胞
             顔面外傷、

2.三叉神経痛の対応
  ・脳外科へ紹介するようになった
   上小脳動脈の搏動が三叉神経を圧迫し、激痛を発症する
   その間にスポンジなどの介在物を置く

3.抗凝固薬を休薬せずに抜歯するようになった
   ワーファリン休薬による血栓報告例が増えている
   サージセルなどの止血剤やエルコプレスなどの吸引機による止血シーネ

4.ビスホスホネート系薬剤投与と顎骨壊死
  ・発生率  経口では10万に1人、静注では100人に1人
        ステロイド併用の場合は発生率が上がる
        下顎に多い
        8週以上骨露出を対象
  ・できるだけ情報提供する
  ・難治性であり、稀に遊離した腐骨を除去すると快方に向かうものもある

5.智歯抜歯後の知覚麻痺
  ・0.41%(1/241)に発症 そのうち3.5%が回復せず
  ・舌神経の側枝が高位置にある 最初の切開を頬側に開くことが大切
  ・下唇麻痺に三叉神経誘発電位を調べる 兆しもわかる
  ・6ヶ月が目安  2年過ぎると可能性0 

6.インプラント
  ・問題症例 10年で64/409症例
    インプラント周囲炎  37例
    上部構造の頻回な脱落  6例
    下歯槽神経麻痺     5例
    咬合不良        5例
    インプラント体破折   4例
  ・インプラント総本数は2008年をピークに下降
    パーツセットは今でも右肩上がり 始める人は増えている
  ・2人以上の歯科医師のところが望ましい
   ・覚悟して施行する

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