入れ歯を入れると骨の出っ張り部が痛い
2010年02月13日(土)
舌側隆起は外骨症の一種であり、局所の骨質の発育異常によって生じると考えられ、病理組織学的には骨腫ではなく、層板骨の増殖からなっている。しかし、それは、入れ歯をつくる時に、大きさや疼痛の緩和策などの設計に大きな影響を与える。今回は外科的にそれを除去することにより、入れ歯を小さく片側だけにすることができた。また、将来的にも入れ歯の安定に役立つと思う。
症例 65才女性
初診 平成21年4月8日
主訴 入れ歯を入れたい
現症 右下5~7の3本の歯が抜けた状態である
下顎左右に舌側隆起があり、入れ歯を装着すると疼痛が発生しやすい形態である
治療計画 骨隆起を除去し、創傷治癒後に義歯を作成する
経過 4/8 治療計画を説明し、県立中央病院を紹介する
県立中央病院にて
4/23右骨隆起、5/7左骨隆起を摘出する
月に一度創傷の経過を観察
7/31 片側のノンクラスプデンチャーを装着する
22年1/26 経過良好である