新型コロナウイルス感染症に備えて
2020年03月26日(木)
1.環境整備
早朝と昼休憩に1時間以上窓を開け,診療中もCO₂センサーにてモニタリングしながら換気しています。玄関出入り口に即乾性消毒薬を準備し、また、オゾン発生器と活性炭や負イオンを用いた集塵率90%、有害ガス除去率90%以上の三菱電機空気清浄機FP-30Bを設置し診療室環境をクリーンな状態に整え、スタッフと患者さんとの動線を分離しています。感染リスクを減らすため、手が触れやすい本や新聞などを撤収しました。ご理解ください。また、歯牙切削中に口腔外に漏れる有害な浮遊粉塵をすばやくキャッチし吸引する口腔外吸引装置を効果的に使用し健康を守ります。そして、手のよく触れるところ(ドアノブ・照明のスイッチ・トイレのレバー等)をアルコールを含んだ不織布ガーゼによる清拭とユニットおよびその周囲もイルガルサンDP300による消毒を徹底しています。
少しでもお役に立てればと思い、受付に手作りマスクを置きました。お一人様1枚です。
2.感染防止対策
①スタッフ
日頃から本人、家族の健康管理を心がけ、毎日体温測定を行い、出勤時と帰宅時にはポピドンヨードでうがいをしています。また、家族の場合でも体調不良時には報告します。そして、こまめに石けんと流水の手洗いまたはアルコール手指消毒剤を用いた手指消毒を行い、手を清潔に保ちます。マスクとフェイスガードやゴーグルを着用しています。
休日や休憩中の過ごし方、特に飲食時に注意しています。
②出入り業者(技工所、材料店など)
事業所内や家族に感染者や疑いのある場合はリアルタイムに報告してください。また、できるだけ玄関外にて荷物の受け渡しをお願いします。院内に入る場合は、マスクを着用して、玄関にあるアルコール手指消毒剤を用いた手指消毒を行ってください。体温測定も行います。
③訪問診療先
マスクを適切に着用して、流水の手洗いとアルコール手指消毒剤を用いた手指消毒をこまめに行います。そして、手などが触れるところはアルコールを含んだ不織布ガーゼによる清拭を徹底します。
④様々な想定のシミュレーションとマニュアル整備
・スタッフ家族の学校や職場、サークルなどで感染者が判明した時
院長へ報告
・スタッフ家族が濃厚接触者としてPCR検査を受けた時
4日間の在宅勤務、5日目にPCR検査
・スタッフの家族がコロナ陽性と認定された時
4→14日間(11日?保健所の判断)自宅待機
・スタッフがコロナ陽性と認定された時
他のスタッフが濃厚接触者と認められなければ診療継続
濃厚接触者と判断されれば全員14日間の自宅待機
・患者さんがコロナ陽性と認定された時
歯科治療でクラスターは起きていない
患者さんは検温、手指消毒+含嗽をしている
スタッフは適切な個人防護をしている
患者さんと動線分離している
院内は、換気、アルコール消毒などの環境を整備している
3.患者さんへのお願い
体調不良時には事前にその旨を電話などで伝えてください。発熱や喉の痛み、咳、息切れ、強いだるさ(倦怠感)などの症状がある方は、石川中央保険センターもしくは、かかりつけの医療機関に相談し、指示を受けてください。
また、人との接触機会をできるだけ減らすため予約時間制となっています。来院時には玄関に置いてあるアルコール手指消毒剤を用いた手指消毒を行い、診療室にお入りください。待合室ではマスクの着用にご協力ください。受付にて体温測定も行います。診療開始前にポピドンヨードなど(アレルギーを確認)にてゴロゴロぶくぶくのうがいを10秒間してください。
4.地域の感染状況を常に確認します
新型コロナウイルス感染症
kojima-dental-office.net/20200219-4888
保健センターや地域の医療機関との連携を取り、感染状況を把握します。
①石川県の感染症情報(石川県感染症情報センター) 県が毎日公表
www.pref.ishikawa.lg.jp/kansen/coronakennai.html
②北陸3県における新型コロナウイルス感染症と対応の状況
北陸中日新聞 4/4
www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2020040402100007.html
現場「診療のストレス大」
③新型コロナウイルス感染症 北陸急変 石川県の現状
北陸中日新聞 4/11
www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2020041102100029.html
10万人当たり感染 「石川 5.77人 全国4番目」
感染者数も全国で11番目
④国立感染症研究所 516人分析 北陸中日新聞2020.4.15.
朝日新聞 2020.4.15.
www.asahi.com/articles/ASN4765XTN47ULBJ00J.html
国立感染症研究所は14日までに、国内の新型コロナウイルス感染者516人について分析した結果を公表した。詳しい治療内容が判明した323人のうち、症状が重く集中治療室(ICU)に入ったのは高齢者を中心に35人(11%)。少なくとも約5割に、糖尿病や高血圧などの基礎疾患があった。気管挿管などの措置が必要になったのは347人のうち49人(14%)で、約6割に基礎疾患があった。人工肺(ECMO)は40~80代の計18人に使用した。
調査期間中に死亡した人は10人(全体の2%)、約半数の261人が退院した。入退院日がわかっている226人の平均入院期間は16・6日。
⑤新型コロナ死者、2割が院内感染 高齢者施設含めると4割
毎日新聞 2020.4.15.
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200415-00000088-mai-pol
新型コロナウイルスに感染して今月14日までに国内で死亡した162人のうち、病院に入院中に感染したとみられるのは36人で、2割を超えていた。高齢者施設に入所、通所して感染したとされるケースを加えると64人に上り、4割近くになる。専門家は「新型コロナは無症状者が多いのが特徴で院内感染が起こりやすい。積極的に検査を進め、感染拡大を防止するのが大切だ」と強調する。
⑥石川県内高い陽性率 新型コロナ
中日新聞 2020年4月26日
www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2020042602100022.html
新型コロナウイルスのPCR検査件数に対する陽性者数の割合を示す陽性率が、北陸3県内は全国の中でも上位であることが厚生労働省のまとめで分かった。陽性率はウイルスの市中感染が広がっている危険性を表しうる指標とされる。金沢大の研究者は感染者を早期に発見して重症化を防ぐためPCR検査の拡充を求めている。(小佐野慧太、戎野文菜)
陽性率は高くなるほど、把握できている感染者以外にも市中に感染者が広がっていることを推測できる。都道府県別に見ると、石川県は16・1%で全国四位、福井県は10・7%で七位、富山県は7・6%で十四位(いずれも二十一日現在)だった。
新型コロナウイルスPCR検査実施人数と陽性率(都道府県別)【1/15~4/19】
www.mhlw.go.jp/content/10906000/000623123.pdf#search=%27%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A+%E9%99%BD%E6%80%A7%E7%8E%87%27
⑦病院から金沢市内のホテルへの療養者が増える
北陸中日新聞 2020.5.1.
参考として
新型インフルエンザの被害を少なくするために 2009年10月25日(日)
kojima-dental-office.net/category/lecture/rights
- カテゴリー: 医療安全対策