小島歯科医院 名誉院長ブログ

ハンドピースの滅菌は国際標準

2020年09月11日(金)


 歯を削る回転機器の高速エアータービンやマイクロモーターのハンドピースは、回転を止めると一時的に内部に陰圧が生じて口腔内の唾液や血液を吸い込んでしまう(サックバック現象)。この現象防止のために、ユニットには逆流防止装置が装着され、水回路には自動洗浄機能も付いている。また、飛沫粒子拡散防止のために口腔内バキュームや口腔外用吸引装置も使用している。
 ハンドピース使用後は、酒精綿で清拭する。取り外し、滅菌処理を行う。
 *新しい歯科用治療椅子
kojima-dental-office.net/20150323-153#more-153
 *口腔外用吸引装置
kojima-dental-office.net/20160601-3277
 滅菌処理
①ルブリナによる自動注油・洗浄
 高速エアータービン、マイクロモーターのハンドピースは特殊な中空構造をしているため、内部を専用オイルにて自動洗浄する。この工程により、内部の血液、汚れを落とす。
 *ルブリナによる自動注油・洗浄
www.dental-plaza.com/article/lubrina2/features/
 *通常の診療における洗浄、消毒、滅菌に関する内容
kojima-dental-office.net/20080812-94#more-94
②国際標準のクラスS高圧蒸気滅菌器アイクレーブミニにて滅菌
 加圧脱気を繰り返し行うことにより、中空のある内部までも完全に滅菌する。
 *アイクレーブミニ クラスS
fordy.jp/products/detail2.php?sid=922&call=2&no=0
  滅菌温度 134℃   滅菌時間 14分
 (クラスNは固形製品の滅菌)

 ハンドピースの滅菌を考える 第33回日本顎咬合学会
www.jstage.jst.go.jp/article/jacd/35/3/35_270/_pdf/-char/ja
 歯を削る医療機器、半数が使い回し…院内感染恐れ
kojima-dental-office.net/20170707-3836

 

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