抜歯予定の隣接歯が位置異常
2009年05月16日(土)
抜歯予定の隣接歯に位置異常がある場合には、治療計画と最終のイメージやその過程などの長所、短所をよく相談し、その理解を確認した上で治療を始めなければならない。また、抜歯後の暫間補綴も工夫しなければならない。
患者 36才女性
初診 平成9年2月22日
主訴 右上1番の補綴物のダツリ
現症 右上1番の歯根破折
右上2番が口蓋側に転位しいる
右上3番が唇側に転位している
治療計画 右上1番を抜歯後、右上2番はそのままでは支台歯にはできない。また、右上2番を追加して抜歯しても同様に右上3番も支台歯には出来ない。そこで、抜歯と同時に暫間補綴を装着し、右上2,3番を矯正後に補綴することを提案した。
経過
平成9年
初診時 補綴物がダツリした右上1番に歯根破折が見つかり、抜歯が必要ではあった。しかし、右上2,3番の位置異常があり、また、急性症状などなかったので、ダツリ物を再装着した。そして、抜歯後の複雑な治療計画の理解を深めるため、治療計画について良い点、悪い点を説明し、半年かけて考えてもらい理解して頂いた。
10/29 舌側弧線装置にて右上2番を唇側へ
12/4 唇側にブラケットを装着し、右上2,3番を矯正する
平成10年
2/24 ブリッジ装着
平成17年
4/11 8年後
現在も定期検診を続けている
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