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スポーツドリンクと虫歯

2010年09月10日(金)


質問
 猛暑が続き脱水症対策としてスポーツドリンクを飲む機会が増えています。スポーツドリンクを飲むと虫歯になるのではと心配です。

回答
 虫歯ができるのは、口の中のばい菌、食べ物や習慣、歯質や唾液の3条件が揃った時です。特に、乳歯や萌出したばかりの永久歯は虫歯になりやすく、砂糖との出会いが虫歯菌の活躍の場を作ります。そして、スポーツドリンクにも砂糖は含まれています。従って、次のような飲み方は避けましょう。
1.水代わりに頻繁に飲むこと
2.哺乳瓶などでだらだらと飲むこと
3.寝る前に飲んでそのまま眠ること

 厚生労働省の2005年の調査では、乳幼児の2割が、スポーツドリンクを週4日以上飲んでいました。飲み始めたのは、熱が出た時や下痢や嘔吐の時でしたが、その後も甘いジュースや炭酸飲料とは違い、体に良いと思い込んで飲み続けていました。そのために多発した虫歯が、多く報告されています。
 また、スポーツドリンクと経口補水液との違いにも注意しましょう。

ポカリスエットに起因する齲歯の発生とカルシウム強化食品
www.drugsinfo.jp/2007/08/13-144300

ちなみに 大塚製薬ポカリスエット製品担当よりの回答は
「ポカリスエット飲用と虫歯の因果関係はない」
 虫歯は、細菌(乳酸発酵性細菌)が口の中で、砂糖を原料として粘着性のある歯垢を付着増殖させ、その歯垢内で糖代謝を行なうことで、乳酸を産生します。この乳酸が長時間歯垢内で保たれることで、歯は酸の脱灰反応を受け破壊されます。尚、歯は、唾液の洗浄・中和作用によって守られています。
 ポカリスエットは、清涼飲料の中で糖分が多い飲料ではありません。また歯を各溶液に漬け、Ca溶出量を比較した試験でも、スポーツドリンクが特に脱灰作用が大きいという結果ではありませんでした。また歯に付着しやすいという点では、飲料よりも固形物の方が虫歯へのリスクが高いと言えます。
 つまりポカリスエットが、特別に虫歯になりやすい理由はありません。

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