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喫煙と口の中の変化

2008年09月27日(土)


  たばこを吸っていると、口の中に次の変化が見られる
      1.歯牙の着色  
      2.頬側歯肉のメラニン沈着    
      3.口蓋や頬粘膜の白斑  
      4.重度の歯周炎 歯肉の線維化、炎症反応低下     
      5.舌の影響  白板症 舌苔量の増加と黄色味

2.頬側歯肉のメラニン沈着 
喫煙と歯肉001 喫煙と歯肉002

      5年後のメラニン沈着
      親の喫煙は子どもの歯肉にもメラニン沈着を引き起こす
   フィルターを通さない副流煙のほうが毒性が高く、
   煙にさらされる年齢が低いほど強い影響が現れる。

3.口蓋や頬粘膜の白斑 
喫煙と歯肉003 喫煙と歯肉004

      喫煙により口蓋歯肉は白くなっているが、禁煙して2年半後には歯肉はきれいになっている。
4.重度の歯周炎 歯肉の線維化、炎症反応低下
 ニコチンの血管収縮作用により血液の流れが悪くなり、免疫反応を抑制し、歯周組織の治癒能力を弱め、歯周炎を徐々に悪化させ深く進行させる。そのため、歯肉の発赤や腫脹が目立たないのにポケットが意外と深く、歯肉の変化も鈍い。また、歯肉溝の嫌気度を高め、嫌気性菌を定着しやすくする。

5.舌への影響  
(1)白板症が多くなる。ただし、喫煙本数が10本を超えたあたりから増加し、1日30本を超えると、20-30%程度に見られる。(小さいものもカウントしている。)

(2)舌苔に対しては、舌苔量との相関があり、黄色の程度が増える。また、タバコによる胃潰瘍などの場合には、薄い黄色で、湿った感じの舌苔が見られるようになる。
※潰瘍でない場合には、濡れた感じが少なく、乾燥傾向がある。

 http://www.nikkeibp.co.jp/archives/425/425780.html
 健康注意報:親のタバコの煙で子どもの歯ぐきが黒くなる
2006年03月24日
 タバコを吸う人は歯周病にかかりやすい…。喫煙が歯周病の危険因子であることはよく知られていますが、実はタバコが歯周病に与える影響は、タバコを吸う本人だけでなく、その煙を吸った人にも現れることをご存知でしょうか。
 2001年に報告された米国での調査によると、家庭や職場で副流煙にさらされている成人非喫煙者では、歯周病のリスクが57%も高くなったそうです。一方、子どもの場合、受動喫煙は喘息やアレルギー疾患の危険因子となることが知られています。
 受動喫煙が子どもの歯の周囲の組織(歯周組織)にどのような影響を与えるかについては、これまでほとんど報告はありませんでした。しかし、今年2月に松山市で開かれた第2回日本禁煙学会では、愛知学院大学歯学部助教授の稲垣幸司氏らが、歯並びの治療などで矯正歯科を訪れた53人の子ども(平均年齢11.5±6.0歳)を対象に、受動喫煙が歯ぐき(歯肉)の黒ずみ(メラニン色素の沈着)に及ぼす影響について調べた結果を報告しました。
 それによると、家族に喫煙者がいる家庭の子どもでは、喫煙者がいない子どもと比べ、何と4〜6倍もの高率に歯ぐきの黒ずみが見られたそうです。また、受動喫煙による子どもの歯ぐきの黒ずみの出現頻度は、これまで受動喫煙が発症の一因とされていた喘息やアレルギー疾患よりも高率だった点も注目されます。
 このように、特に子どもでは、受動喫煙によって歯ぐきの黒ずみが顕著に現れることが最近分かってきました(写真)。歯ぐきにメラニン色素の沈着があると、将来、歯周病にかかるリスクが高くなります。しかも、家族がタバコを吸わなくなっても、きれいなピンク色の歯ぐきにはすぐには戻りにくいと言われています。この点も問題なのです。
 2002年のWHO(世界保健機関)の調査によると、日本人の喫煙率は成人の男性で43.3%、女性で10.2%に上ります。日本人男性の喫煙率は、先進国の中では最も高いと言われているそうです。
 喫煙は、歯周組織の破壊を進め、歯周病を悪化させます。特にタバコの煙の中の有害物質、例えばニコチンの作用で、末梢血管が収縮し、歯ぐきの血流が悪くなります。さらに、一酸化炭素(CO)はヘモグロビンの酸素供給能力を奪い、唾液の量も減らし、歯ぐきの免疫力を下げる原因になります。
 喫煙者自身はもちろん、タバコを吸わない子どもたちの歯の健康を守るという意味からも、禁煙の意義は大きいのです。

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