小島歯科医院 名誉院長ブログ

上野千鶴子氏講演会「介護保険が危ない!」2024 年 2 月 24 日

2024年02月24日(土)


講演会メモ
A.介護保険法が成立
 a.2000年4月から、新たな公的介護保険制度がスタート
   ・1999年12月9日、自民、社民、さきがけなどの賛成多数で可決、成立
   ・社会連帯の最後のチャンスだった
   ・ネオリベ改革の今日では成立しなかった
 b.介護保険法の本音
   ・医療保険破綻の付け替え
   ・家族介護の負担軽減
B.問題点はあるが日本の介護保険は世界に誇れる
   介護保険のない時代に戻れない
 a.現場の経験値が蓄積し、スキルが上がり人材が育った
   ・臨終は介護では達成感、医師は敗北感
 b.他人の目が入り、家族の闇にサーチライトが入った(by樋口恵子)
    ・密室や1対1ではない
    ・家族給付を認めなかった
 c.中立であるべきケアマネの事業所所属を認めたこと
 d.保険料を払っているから権利意識
C.介護保険改正
  第1回改定 2005年 
     約5年で利用促進から抑制へ
     軽度者外し、不適切利用
  第3回  2011年
     サ高住
  第4回  2014年 医療介護一括法
     特養 要介護3以上
     在宅復帰率75%
D.しっかり監視する
 a.無知は罪
  ・安倍晋三長期政権を維持した罪で罰を受けているのはわれわれ国民。
       『世界』3月号 
 b.民間なら詐欺罪
  ・保険料を払っているのに使えない、使うところがない
  ・勝手にどんどん対象者外しや利用制限
 c.布石を見逃すな
  ・原則一律2割負担 
  ・要介護1,2を保険外し
  ・ケアプランの有料化
  ・福祉用具のレンタルから買い取りへ
  ・生活援助を外す
  ・訪問介護系の評価・報酬を下げる

 朝日新聞 2024.2.26.
www.asahi.com/articles/ASS2T72M1S2TPISC001.html

 平成31年度東京大学学部入学式 祝辞 上野 千鶴子
www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/president/b_message31_03.html
 ネオリベラリズムとジェンダー 上野 千鶴子
www2.igs.ocha.ac.jp/en/wp-content/uploads/2018/04/01-3%E7%89%B9%E9%9B%86.pdf
 ネオリベラリズム
money-bu-jpx.com/news/article047530/
 政府の財政政策による経済への介入を批判する思想。政府は「小さな政府」であるべきと主張。
 ネオリベ改革の時代 上野 千鶴子
books.bunshun.jp/articles/-/1512
 ネオリベ改革が労働市場にもたらしたのは非正規雇用の規制緩和。非正規雇用者の7割は女性、女性労働者の6割が非正規雇用者、新卒採用の女性の5割以上を非正規。
 介護職の離職、その本当の理由とは 高口光子
share-wis.com/courses/care-workers
 「定着させる現場づくり」には、まず「教育」
 「男女格差後進国」の衝撃
kojima-dental-office.net/blog/20220611-15490#more-15490
 上野千鶴子氏を囲む会
kojima-dental-office.net/blog/20240225-18963

第 50 回石川県保険医協会定期総会 記念講演会
 ▼日時 2024 年 2 月 24 日(土)18:00~20:00(開場予定 17:40)
 ▼場所 石川県女性センター1 階ホール ※現地開催のみ(ライブ配信予定なし)
 ▼対象 どなたでも
 ▼参加費 無料
 ▼定員 150 人(定員になり次第締め切ります)
 ▼主催 石川県保険医協会
    〒920-0853 金沢市本町 2−11−7 金沢フコク生命駅前ビル 7 階
    TEL 076-222-5373(平日 9:00~17:00)FAX 076-231-5156
 ▼参加申込方法 URL・QR コードまたは F A X、電話
    詳細はチラシ    上野千鶴子氏講演会_チラシ
   ・2/20(火)午前中までにお申し込みください。
   ・参加証はありません。満席で受付できない場合等に限り主催者から連絡します。
   ・感染症の影響など諸事情により急遽予定を変更することがあります。
   ・最新情報はチラシのURL・QR コードからご確認ください。
ishikawahokeni.jp/240224-2/
   ・体調の悪い場合や発熱のある場合は参加をご遠慮ください。

 【講師紹介】
 社会学者・東京大学名誉教授
 認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長
 上野千鶴子基金代表理事
 京都大学大学院社会学博士課程修了。社会学博士。
 専門は女性学、ジェンダー研究。高齢者の介護とケアも研究テーマとしている。
 『おひとりさまの老後』『ケアの社会学』など著書多数。
 近刊に『女の子はどう生きるか、教えて!上野先生』
 『在宅ひとり死のススメ』『おひとりさまの逆襲』(小島美里と共著)
 『史上最悪の介護保険改定⁈』(樋口恵子と共編著)
 『最期はひとり』(樋口恵子と共著)
 『「おひとりさまの老後」が危ない!』(高口光子と共著)等がある。

 ご案内
 介護保険制度は開始以来の度重なる制度改定でもはや利用することさえ困難なものになりつつありますが、2024 年介護報酬改定が目前に迫るなか、利用料の2 割負担の対象拡大や要介護1・2の生活援助の保険外し等、さらなる見直しの議論が厚労省の審議会で進められています。
 このままでは介護負担はますます家族にのしかかり、介護・病苦殺人、心中、孤独死・孤立死がさらに増えることが危惧されます。一方、人権保障の砦であるはずの施設や病院では十分な労働・生活条件が保障されていない実態があることはご存じの通りです。
 上野千鶴子さんがおっしゃられている「おひとりさま」の生活保障に象徴されるように、一人ひとりが尊厳をもって、独立して豊かに暮らせる社会をつくるためには、人権獲得の闘いを広げていかなければなりません。今回、上野さんに存分にご講演いただくことで、この企画が石川における高齢者の人権保障確立にむけた決起の機会になることを期待しています。奮ってご参加ください!
                          2023 年 12 月 10 日記

 

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