小島歯科医院 名誉院長ブログ

第12回金沢・在宅NST研究会

2010年02月15日(月)


日時:平成22年2月15日(月)19:30~21:00
場所:ホテル金沢
1.役員会の報告                            小川医院 小川滋彦
2.「経口摂取ワーキンググループ」の活動報告
        口腔摂取ワーキンググループ代表
                     綿谷歯科医院 綿谷修一
               金沢脳神経外科病院リハビリテーション科 河崎寛孝
          城北病院 言語聴覚士 竹内満
          金沢西病院 作業療法士 白山武志
3.「金沢医療センターの NST紹介」
                      金沢医療センター 外科・NSTチェアマン 桐山正人先生

1.役員会の報告
  栄養治療ワーキンググループの新規立ち上げ
  臨床研究
    在宅低栄養患者における医薬品経腸栄養剤を用いた
    ONS(Oral nutritional supplements)の有用性に関する検討
  各病院におけるNST紹介
  血管確保も難しい在宅の方への皮下点滴

2.「経口摂取ワーキンググループ」の活動報告
  症例報告を4人のリレー方式で行う。実際に担当した作業療法士、言語聴覚士の迫力ある講演報告だった。
  脳梗塞で胃瘻の患者さんを訪問評価し、「体力低下・拘縮の進行、誤嚥性肺炎のリスクが高く、現時点では経口摂取は危険性が高い」と考え、精密検査をお勧めするとの結果報告をした。その直後から訪問栄養、歯科、リハが入り、間接訓練を開始する。それにより特に下肢の伸展が見られ、足底が床面に着くようになり、屋外にも出られるようになる。舌のストレッチにより軟らかくなり、電話の声が聞き取れるまでになる。そして1年後、VF再評価と2回目の訪問評価の結果著しい改善が見られ、条件付きながら直接訓練の導入が可能なまでになった。

3.「金沢医療センターの NST紹介」
  5年ほど前スタート時には病院内で NSTは認知されていなかったが、次第に周知されるようになった。現在ではナースステーションごとに評価基準に照らし合わせて対応するようになり、困難な場合には NSTへ相談することになった。 NSTグループ内の各職種の役割とそれぞれの工夫についてや、月1回の勉強会では口腔ケアが人気が高いことも報告された。

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