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摂食の基本と実習

1998年09月14日(月)


講師 柴田 浩美
研修日 1998年 9 月 14日 10:00-13:00
場所  小島歯科医院
主催  スタディグループ健口家族
前回の講演
口腔ケアの理論と実際
kojima-dental-office.net/19980306-2720#more-2720
摂食の理論とアプロ-チ
kojima-dental-office.net/19980912-2723

 食べるという行動はだれでも同じなので、自分自身のことを、よく知れば他の人にも通用する。障害があれば、そこだけカバーしてあげれば上手く食べられる。
実習
≪お茶≫
・コップを軽く持つようにする。介助の場合は必ず口の下方から行うようにする。
・下唇の中央部でコップにゆっくりと触れ、上唇の動きで一回量を決めてから、呼吸を吸い込むとともに静に傾けるようにする。
・嚥下力をつけるため連続飲みを避け一口ずつ飲むようにすることが効果的。
・口角いっぱいに飲ませようとしても飲めない。
※コップを傾ける速度が速かったり、呼吸に合わない傾けは誤嚥の原因になるので、十分注意する。
≪ご飯≫
・箸を45度の角度で口まで持っていく。
・ご飯を舌の上にのせないで、できるだけ舌尖と舌側の間に入れるようにする。
・箸を下唇より上唇に強く触れるように抜く。
≪キュウリ≫
輪切り、みじん切り
・口の真横に箸を持っていく。
・舌の上にのせないで、できるだけ舌尖と舌側の間に入れる。
・咀嚼は小臼歯で行う。
※輪切りのキュウリよりみじん切りのキュウリの方が一見食べやすそうに思うけど、実際に食べてみると、みじん切りのキュウリは、口の中全体にちらばって咀嚼しにくい
≪玉子焼き≫≪カニカマ天ぷら≫
・口の真横に箸を持って行く。
・口唇に触れるようにしてから舌の上にのせ、1口量を決め前歯で噛み切る。
・その後臼歯に持っていき咀嚼する
≪ヨーグルト≫
・スプーンを45度の角度で口まで持っていく。
・開口状態を見ながら、ゆっくりとスプーンを下唇に触れて舌の上にのせる。
・スプーンは嚥下を確認してから、ゆっくり口唇から離すようにする。
・離した後、口の前で一端スプーンを止める。
※嚥下を起こす前にスプーンを抜くと、むせを起こす原因になるので、注意する。
≪バナナ≫
・口唇でとらえてから1口量を決め、前歯で噛み切る。
目をあけてバナナを食べると、咀嚼がしやすい。
目をつぶってバナナを食べると、咀嚼力が低下する。
≪感想≫
 普段意識をして物を食べたり、飲んだりすることは、ほとんどないので実習をしてあらためて、実感した。お互いに食べさせ合いをしたけど、相手に食べさせてあげることは自分が予想してたより難しかった。自分の食べ方を頭においておかないと、相手に上手く食べさせてあげられないことが分かった。

参考文献 摂食の基本とリハビリテ-ションブラッシング 1996年 医歯薬出版
          口腔ケアのキ-ワ-ド                       1998年 グ-・ハウス

講師 柴田 浩美
     プロフィ-ル 1950年 栃木県に生まれる                           1971年 栃木県立衛生福祉大学校卒業
            1974年 肢体不自由児歯科診療所勤務
            1983年 米国コロラド州立ボルダ-大学留学
                              「 障害児者に対する歯科診療システム」など研修
                        1985年 米国ペンシルバニア州フィラデルフィアのDr.アル                 バムのもとで研修、帰国
                        1986年 栃木県衛生環境部医務課嘱託
            1987年 障害児者の個別指導を中心とした発達相談を始める
            1995年 オフィス「グ-・ハウス」開設、その代表となる

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