歯磨剤の基礎知識とフッ化物やIPMPの応用
2012年05月10日(木)
10日木曜日午後2時から4時までライオン歯科材株式会社の歯科衛生士 藤原寿江さんを講師に迎えて、歯磨剤の基礎知識とフッ素やIPMP(イソプロピルメチルフェノール)の応用などの研修会を行った。他院からも5名の歯科衛生士が参加した。熱心にメモを取り、曖昧な点を確認し、疑問点を質問していた。
また、熱心にブラッシング指導を受けに来ているが、いつまでもべったりプラークが堆積している患者さんに、大きなヘッドで密なスーパーテーパード毛のsystema genki を提案してみようと思った。
第83回研修会
日時 2012年5月10日<木>14:00-16:00
講師 ライオン歯科材株式会社
歯科衛生士 藤原寿江
内容 予防歯科セミナー
場所 小島歯科医院
定員 10名
受講料 3000円
主催 スタディグループ健口家族
メモ
1.歯磨材の基礎知識
①歯磨剤の薬事法上の分類
化粧品 基本成分のみ
医薬部外品 基本成分+薬用成分
②一般品と歯科専売の歯磨剤の違い
低発泡・低香味・低研磨
有効成分を口腔内に保持できるように
長時間のブラッシングが可能
少量洗口が可能
③フッ化物は低濃度でも持続的に作用すれば、高いう蝕予防効果を発揮する
「歯質の耐酸性の強化」に加えて「再石灰化促進」の考え方へ変わってきた
専門家による塗布から家庭での使用へ
④フッ化物の有用性を引き出すために
・歯磨剤の使用量を増やす
・使用後のすすぎ方法の工夫
・製剤そのものの工夫
カチオン化セルロース配合 歯面にもフッ素にも親和性が高い
2.う蝕予防とフッ化物製剤
①フッ化物製剤の使い分け
全ての患者さんに歯磨剤を使用し、
う蝕リスクの高い患者さんにはフッ素ジェルを寝る前に追加する
ジェルは口腔内にフッ素を保持しやすい
②効果的な使用方法
口腔内フッ素濃度の維持
再石灰化を促進するフッ素濃度 0.05~0.1ppm
歯磨剤の使用量、少量の水でうがい
③フッ化物の安全
3.歯周病のセルフケア
・歯周病について
・IPMPの効果
・IPMP配合の歯磨剤の種類
・効果的な使用方法
- カテゴリー: スタディグループ健口家族