第2号 はじめに
2016年06月26日(日)
歯科衛生士の研修会も40回を数え、5年続いている。よくここまで続けてこられたものだ。レポートもどんどん増え、内容も豊富になり、新鮮なうちにと思い、第2号を発刊することにした。
私は、患者さん自身が、口腔内の健康に関心をもち向上する意欲をもってもらいたい。また、我々スタッフはそれを手助けしたい。これからは、定期健診や予防にも力を入れていきたい。診療室に導入するには、患者さんとのコミュニケーションが必要となる。たとえば抜歯のための浸潤麻酔が、翌日頬部に内出血による紫斑を起こしたとしてもある程度許されるかもしれないが、もし、むし歯予防の薬で薬疹を起こせば問題となる。症状がない健康な人を対象とする予防では、リスクはほとんど許されない。良い点、悪い点をわかりやすく事前に説明しなければならない。スタッフには科学的裏付けの理解と思いやりが必要である。
スタディグループ健口家族は常に「未完成」をモットーに、未来に希望をもって、人のやさしさを求めて研修を続けていきたいと思う。
講師の先生、参加してくれたスタッフ、快く送り出してくれた歯科医院、賛同してくれた先生に心より感謝したい。
1997年 7月
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