歯科領域における再生医療
2013年11月09日(土)
金沢大学医学部歯科口腔外科准教授 中村博幸先生
9日(土)にKKRホテル金沢にて金沢大学医学部歯科口腔外科同窓会総会が開かれた。それに先立ち、今年4月1日に赴任した准教授 中村博幸先生による講演「歯科領域における再生医療」があった。幹細胞の特徴、核の初期化などの再生医療の基本や今後の展開と歯科領域特に歯髄の再生について語った。5年間のインペリアル・カレッジ・ロンドンなど国内外の長い研究経験に培われた豊富な知識と理論構築が素晴らしかった。
昨年の講演
「細胞外マトリックス分解の新しい役割と新規歯髄組織再生治療薬への応用」
kojima-dental-office.net/20120225-2645#more-2645
平成25年度金沢大学医学部歯科口腔外科同窓会総会
日時 平成25年11月9日(土)
場所 KKRホテル金沢
主催 金沢大学医学部歯科口腔外科同窓会
メモ
1.幹細胞の特徴
①胎生幹細胞 ES細胞
②体性幹細胞
③人工多能性幹細胞
参考に iPS細胞ができた! 著者 山中伸弥
kojima-dental-office.net/blog/20080817-1153
2.受精卵へ移植された核が初期化する
細胞核の移植技術
1962年にジョン・ガードンが
オタマジャクシの腸上皮細胞を徐核したカエルの卵に移植することで実証した 細胞質に含まれるタンパク質が核に入って初期化(リプログラミング)する
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%B3_(%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%AD%A6%E8%80%85)
ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0
3.今後の展開
再生医療の問題点
・倫理的問題
・テラトーマの形成
・疫学的な問題
・コスト
・がん化のリスク
・薬事法 細胞から分泌する因子へ
4.MMP3による歯髄再生
・イヌ一部性歯髄炎モデルにて
MMP3による歯髄再生のメカニズムを解析
・炎症反応を切断し、再生する細胞を入り込みやすくする
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