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DV被害者の歯科治療

2010年06月22日(火)


 治療計画などに特別な変更はないが、治療環境には少し配慮が必要に思う。特に今回は所在の漏洩に細心の注意を払った。また、精神的なダメージやアップダウンをスタッフと共に理解し、他病院への連携にも心を注いだ。

DV防止法施行に伴う医療機関の役割
kojima-dental-office.net/20020115-5703

患者 高齢の女性
初診 平成21年9月24日
主訴 右下がしみて痛い
現症
 全身状態  平成20年にC型肝炎からの肝硬変と食道静脈瘤にて意識朦朧となり、肝性昏睡のため某病院内科へ入院。現在は、気分障害と白血球数・血小板数の不安定がある。
 口腔内所見 上顎は無歯顎であり、総義歯が装着されている。下顎には6本の残根があるが、その上に義歯が装着されていた。また、鉤歯に虫歯がある。
経過 9/24 施設のケアマネージャーから連絡が入り、訪問する。
        全身状態の把握や口腔内の状態を精査する。
        義歯の調整と口腔内のクリーニングをする。
                そして、治療計画を提案する。
          ①残根を抜歯して、新しい義歯を作る
          ②残根をそのままにして、義歯を修理する
          後日、家族の方が来院し、その際に、DVがあり、
    所在の漏洩にくれぐれも配慮して欲しい旨が告げられ、
                スタッフに注意喚起した。
        また、①の方針で病院にて抜歯することになり、
        それに配慮・対応できる病院を探した。
   10/26 某病院に入院する
   11/2  残根歯の抜歯と虫歯の詰め物をする。
   11/3  抜歯経過観察後退院し、施設へ
   11/9  施設に訪問し抜糸する
   12/10 下顎に新しい義歯を装着する     
      その後義歯調整のため訪問する

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