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震災時の歯科医院の減災対応

2008年09月01日(月)


歯科における震災時の対応001減災とは、事前対策です。人命を守り、医院の損害を最小限にとどめ、早期復旧を可能にするために、災害が起こる前に行っておくべき準備や緊急時の対応を取り決めておくことが重要です。 2007年の体験を基に作成したPDFC-歯科震災時対応 歯科医院の対応編を参考にスタッフと協議し、スタッフの役割分担や連絡網などのチェックリストを作成しました。また、具体的な場面を想定した取り組みやすい訓練を行い、マニュアルの見直しをしています。そして、行政などとの連携も折に触れ図っています。 「歯科における震災時の対応」能登半島地震の体験から
第1部 被害の実態
第2部 震災時の保険医協会等の対応
第3部 大規模震災時における医療の特別措置
第4部 歯科医院の対応
第5部 資料編

発刊にあたって
 2007年3月25日(日)午前9時42分頃、能登半島沖を震源地とする“震度6強”の大きな地震が発生した。あれから1年5ヶ月になる。当時、石川県にこのような大きな地震が起きるとは誰も思っていなかった。
 気象庁の「地震火山月報」によると、1974年から2003年の30年間で、石川県は有感地震回数が73回と全国で一番少ないと報告されていた。また、太平洋側に比べて、日本海側は海底のプレートが陸地に滑り込む動きが少ないため、地震の発生する確率は少ないとも言われていた。そして、最近の大地震はほとんどが以下のように休日や早朝に起きている。

      阪神大震災以降で死者が発生した地震
阪神・淡路大震災      95年 1月17日(火) 早朝
新島・神津島近海の地震   00年 7月 1日(土) 週末
芸予地震          01年 3月24日(土) 週末
十勝沖地震         03年 9月26日(金)  早朝
新潟県中越地震       04年10月23日(土) 週末
福岡県西方沖地震      05年 3月20日(日)  週末
能登半島地震                07年 3月25日(日)  週末
新潟県中越沖地震      07年 7月16日(月) 祝日
岩手・宮城内陸地震     08年 6月14日(土) 週末 

 しかし、地震はいつどこで起きるか分からない。平日の診療中に起きるかもしれない。故に事前に学習しておくことが大切である。また、地震のエネルギーを人間の力で完全に防ぐことは不可能であり、我々に出来ることは、防災というより被害を最小限にとどめる“減災”と言える。そこで、この冊子では“減災イコール事前の準備”を中心テーマとして位置づけ、対応策を提案することとした。 
 冊子を作るにあたり、様々な資料を集めることから始めたが、驚いたことに体験談は多くあるものの、歯科医院のために有効な体系的なマニュアルが存在しないことが分かり、さらにその必要性を痛感した。
 Webサイト上の多種多様の情報や、多方面の職種の方々の情報を得て、専門家の持つ知識をまとめ、有効で体系的なものが出来上がったと思っている。今後は読者、利用者がこの冊子をさらに進化した有益なマニュアルに発展させることを望んで発刊の挨拶とする。                                                 2008年9月1日
                                            石川県保険医協会
                                            歯科部副部長 小島 登

総持寺12008年5月3日
 被災から1年後、総持寺はブルーシートに被われ応急措置がされていた。それでも庭はしっかりと手入れされ、新緑やツツジがきれいだった。その時の写真を本の裏表紙に載せた。そして、雪割草の地、猿山灯台を訪れる。
10年後の総持寺
kojima-dental-office.net/blog/20170505-7317

 

 

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