摂食姿勢について「姿勢が変われば嚥下が変わる」
2014年07月15日(火)
講演と実技
14日(月)午後7時から金沢在宅NST経口摂取相談会主催のサポーター限定研修会「姿勢が変われば嚥下が変わる」がありました。50名ほどの参加があり、熱気を帯びた有意義な会でした。
5~10cmずり落ちた状態で背板をギャッジアップした苦しい状態と「背ぬき」・「足抜き」による楽になる体験。また、大腿部と前腕、足底のクッションによるサポートやひみこタオルを体験。
メモ
1.飲み込みやすい首の傾き
・口角と耳珠を結んだ線が下向き
・送り込みに苦労する場合は水平に近づけるが、
逆向きにしてはいけない
・ベット上でも同じ
2.自力では姿勢変換できない方に、「介助」で食事姿勢を作る
・前傾しやすいように車いす座面の後方を持ち上げ水平にする
・座布団を敷いて相対的にテーブル面を下げる
・背中の上半分にタオルを挟んで前傾に
・足を引き足底をしっかり付ける
3.「座る(座位)」と「寝る(臥位)」の違い
・座骨結節で支えているか
・尾骨付近(褥瘡になりやすい部位)で支えているか
4.ベッドの屈曲部位を知る
・ベッドの側面からしっかり観察する
・ほとんどの人が2カ所のそれに合わない
・座位になるように股関節軸を合わせて背板を起こす
・ずり落ちていかないように大腿部をクッションでサポートする
5.股関節軸を合わせて、ギャッジアップの体験
・着ているものに引っ張られて苦しい
・「背ぬき(背中を少し起こす)」・「足抜き(膝を少し持ち上げる)」をすると、
非常に楽になる
・寝かせる時も同じことが起きることに驚き、「背ぬき」・「足抜き」の大切さを学ぶ
6.5~10cmずり落ちた状態で背板をギャッジアップした苦しい状態を体験
・胸部が押しつぶされ、横隔膜が圧迫され、呼吸が浅く、速くなる。
深呼吸もつらい。
・腹部も押しつぶされ、食欲も起きにくく、嘔吐しやすくなる
・仙骨部や尾骨部が褥瘡になりやすい
7.ベッド上ポジショニングのポイント
・両腕の重さがこんなにあるのかと実感する
・ひみこクッションで頭部が安定
8.経管栄養投与中のベッド上姿勢
・長時間になるので、ずり落ちないように、傾かないようにクッションで支える
9.参考文献
・「座位が変われば暮らしが変わる」大渕哲也、中央法規、2009
www.chuohoki.co.jp/products/welfare/2734/
・「拘縮予防・改善のための介護」田中義行、中央法規、2012
www.chuohoki.jp/ebooks/commodity_param/ctc/A02/shc/0/cmc/3752
金沢在宅NST経口摂取相談会
「サポーター限定研修会」
摂食姿勢について「姿勢が変われば嚥下が変わる」
講演と実技
研修内容
姿勢と嚥下の関係に着目して解説します。
演習を通して、小さな差異に気づきます。
さらに、姿勢が嚥下に与える影響と対応を、ロールプレイを通して実感します。
結果、目の前の患者さんに対する分析力が向上します。
講 師 ものがたり診療所 言語聴覚士 竹内満
映寿会みらい病院 理学療法士 神野俊介
日 時 2014年7月14日(月) 午後7時~8時30分
(受付は6時45分から)
場 所 セントラルメディカル(株)本社7階会議室
金沢市西念3丁目1番5号、50m道路沿い
参加対象者 サポーター限定
参加費 無料
申し込み メールにて一人ひとりでお願いします
kanazawazaitaku.nst.supp@gmail.com
(新規の方はサポーター登録も必要)
締め切り 7月7日(月)まで
主 催 金沢在宅NST経口摂取相談会
*新規の方は、申し込みと同時にサポーター登録(基本情報)もお願いします
基本情報
①氏名、所属、職種
②郵送先ご住所、郵便番号、宛名
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