小島歯科医院 名誉院長ブログ

金属のバネをなくした入れ歯

2009年04月08日(水)


エコスマート004 ほとんどの歯は重症度歯周炎に罹患し、プロービング・デプスは5mm以上であり、出血を伴っていた。臼歯部の咬合は崩壊し、下顎前突になっていた。これまで都合の悪い歯のみを治していたが、意を決してプラークコントロールから始めることになった。患者本人の意欲が観られて少し遅れて、歯周初期治療とジスロマックの内服、残根状態の抜歯、義歯の修理、下顎前歯のパワーチェンによる矯正、根管治療、歯冠補綴を行った。そして最後にノンクラスプデンチャーを装着した。その後も定期健診を続けている。

初診 2008.5.26.
57才女性

エコスマート001 エコスマート002

ノンクラスプデンチャーを装着

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ノンクラスプデンチャー
レイニング樹脂(バイオマテリアル熱可塑性樹脂)
薬事認証品  15300BZZ01407000
長所
1.金属のバネがないため入れ歯と気づかれない
2.適度な弾性があり、装着時の違和感が少なく歯への負担も少ない
3.吸水性がほとんど無いため、汚れ・臭いの発生が少ない
4.金属アレルギーの心配がほとんどありません

短所
1.レントゲンに写らないので、もし呑みこんだ場合に確認できない
2.噛む力が強い人にはたわみが出て痛くなることがある
3.プラスチックのバネがかかる歯が短く見える

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