上顎顎補綴装置
2008年10月01日(水)
上顎骨欠損に伴う機能障害としては、上顎洞や鼻腔への穿孔による、鼻咽腔閉鎖不全や発音障害、嚥下障害があります。これらに顎補綴装置を適用することによって、穿孔部の閉鎖、固有口腔が形成され、食物の咀嚼、飲み込み、会話が可能となり、QOLの向上を期待することができます。基本的には有床義歯に穿孔部を閉鎖する栓塞子が付加された形態の装置が多く用いられています。
症例
84歳男性
左側口蓋欠損
注意点
栓塞子部を中空に作り軽量化を図ります
着脱方向を考えて穿孔部のアンダーカットを工夫します
鼻腔側の底面をスムースになるように印象採得します
歯槽骨の裏打ちの有無による沈み込みの違いを咬合採得時に考慮します
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