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第3号 はじめに

1998年09月01日(火)


 歯科衛生士の研修会も50回を数え、第3号を発刊することにした。石川県内にもようやく安生さんがまいた種が芽を出し始め、衛生士だけで自立して勉強しているようだ。スタディグル-プ健口家族からも巣立ち、みんなよく頑張っている。 
 診療室にもカリエスもなく、歯周疾患もない健口な人が多くなった。これから予防の時代に入り、健康志向が強くなりそうだ。
 まず患者にどんなリスクがあるのか理解してもらうことである。たとえば白髪になる人なのか、髪の毛が寂しくなる人なのか、教えてあげることではないか。次にそうなってから染めたり、カツラを作るのがいいのか、またはそうならないために頭の洗い方や食べ物に注意するのがいいのかを選択させることではないだろうか。人とのふれあいを大事にしていきたい。歯周病の患者にまったく染まらないPlaque freeを求めるのでなく、少しぐらいのばい菌がいても健康な歯肉で過ごせるPlaque controlを目指していきたい。あなたは虫歯になりやすいよ。歯周病になりやすいよ。あなたはこのままで大丈夫だよ。
 ここで大事なのが予防の効能と効果だろう。フッ素は効果あるよ。キシリト-ルには効能があるよ。1日5粒130円、月4000円。実際に摂り続けて効果が出てくる。止めてしばらくすると効果が無くなる。たばこを吸いながら環境ホルモンについて話し合いをしていてもあまり意味がない。流行に流されず正確な情報を伝え、どんな優先順位をつけるのかカウンセリングが必要になる。缶コ-ヒ-止められない。ブラックに変えられる。半分はウ-ロン茶にできる。甘いものの後にキシリト-ルガムは咬める。寝る前には食べない。ブラッシングはがんばる。人それぞれである。よく話を聞こう。 
  開業して20年、歯科界も荒波が押し寄せ、厳しい冬の時代を迎えている。これから介護法がどうなるのか、我々は歯科医師として何をすればいいのか。小さな口にとらわれず、新しい未知なる世界へ挑戦して、ひとつひとつ克服して行かなければいけない。また歯科衛生士たちも何を考え、何を勉強すればいいのか一緒にディスカッションしたい。もう一つ、人間の感覚のすばらしさ、口腔ケアがもたらす全身の回復力を伝えていきたい。歯科医師、医療従事者、一般の人々にもっとPRしていかなければならない。これから進むべき道がわかり、大きな未来が見つかった。迷路に迷い込みそうだが、仲間と努力していきたいと思っている。
 講師の先生、参加してくれたスタッフ、快く送り出してくれた歯科医院、賛同してくれた先生に心より感謝したい。
1998年9月
                                                       小島 登 

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