舌の裏側を見てみよう
2011年08月18日(木)
舌の裏側の静脈を時々見てみよう。一般的に舌下部静脈が目立たない状態が正常である。明瞭に見える時、特に蛇行やコブコブが著しい時には、全身の末梢循環が悪くなっていると考えられ、臨床的には、肝機能障害や静脈内圧上昇、高血圧、右心不全などで多くみられる。その時には、内科の先生に相談することとその状態の変化を観察することを勧めている。そして、血流が良くなると、舌下部の静脈が目立たなくなることも付け加えている。また、抜歯などの外科的処置やスケーリングなど歯周治療にも影響があることを伝えている。
症例 60才女性
初診 2011年6月17日
主訴 右上4番の詰め物が脱離し、歯が破折した
全身状態 高コレステロール血症にて内科へ通院し、服薬にて安定している
経過
6/17 舌下部静脈の状態を見てもらい、多く見られる病気の説明をして、全身状態を再確認する。その上で浸潤麻酔を行い、抜髄処置を行う。
その後数日治療に異常なく通院し、歯冠修復を行う。
2.舌下部静脈の怒張と3年後
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舌診のすすめ
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