のぼるくんの世界

のぼる君の歯科知識

口笛のはなし

2025年07月19日(土)


最相葉月、口笛奏者・世界チャンピオン武田裕煕著
2025年2月26日発行
ミンマ社
2000円
 口の働きを育み、歯並びを整えるために口笛を吹けるか吹けないかは大切な指標になる。それでも、指笛や手笛と同じく実際に教えるのは難しい。この本には、言葉でステップを踏んで解説してある。
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 実際に口笛を吹く方法
1.音を出してみよう
 ①先ずは、ストローで飲み物を飲む時の口をつくる
   ・日を少し横に開く、日本語の「ウ」とはちょっと違う
   ・穴が平たいよりは丸くなっている(完全な丸は作れない)
   ・唇を外向きに開くのではなく、内向きにすぼめるイメージ
   ・上唇をちょっと上に被せる
 ②頬が膨らまないように、「フーッ」と息をそのまま吹き出す
   ・手のひらを顔の前に置いて、息の角度を斜め下に徐々に持っていくと、
     音が出やすい、鳴りやすいポイントがある
   ・「フー」出でない人は、「ヒュー」や「ホー」でやってみる
   ・かすれてしまう人は、角度をしっかり調整する
・最初はクリアな音さえ出れば合格
・練習すれば大きな音が出やすい喉と口の形がだんだん作れるようになつてくる

2.音程を変えよう
   ・口笛の音が出たまま「ウー」から「ユー」に口を動かすと、音が高くなる
   ・「ウー」から「オー」にすると、低くなる
   ・「オー」から「ユー」まで使って、ドレミファソラシドが吹けるように練習する
   ・口の中で舌が動いている

3.音を区切ったり、伸ばしたりする
   ・小さい「ッ」を入れて「フッ、フッ、フッ」と息を喉で軽く止めて音を区切る
   ・腹筋を使って練習する
   ・伸ばす練習では、肺活量と腹筋の問題があって途中で息継ぎしてしまう
   ・腹式呼吸ができると、長く吹き続けられる
   ・寝ると腹式呼吸になるので、仰向けになって練習する

4.息継ぎを静かにする
   ・食べるように息継ぎすると音はなくなる

5.ビブラートをかけるテクニック
   ・ビブラートは、メロディの中で長い音、伸ばす音にかける
   ・基準音に対して、同じ幅で音程や音量の変化を繰り返し乗せると、
    音が波のように揺れて聞こえる
   ・同じ幅で、小刻みに、繰り返し舌を動かすことがコツ。
   ・「ウユウユ」だと基準音に対して高い音、「ウオウオ」だと低い音のビブラート。   ・音量の変化でかけるビブラートは、腹筋を使う。

6.楽しく吹くために大事な体のこと
   ・好きでいっぱい吹いているうちに、舌とほっぺとお腹だけ筋肉がつく
   ・楽しく口笛を吹くためには、歯がきれいに揃っている状態が大事

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