身元確認研修会
2017年09月10日(日)
歯科所見で身元の特定は可能か?
講師 日本大学歯学部法医学講座
小室歳信教授
日時 2017年9月10日(日)
午前10時~12時
講演「身元確認~歯科所見を有効活用するために~」
午後12時45分~14時
実習「歯科所見から年齢推定」
場所 石川県歯科医師会館2階 201・202研修室
主催 石川県歯科医師会 医療管理部
メモ
1.身元不明死体の個人識別(東日本大震災身元確認の場合)
人相・着衣・所持品 88.6%
指掌紋 2.4%
DNA 0.9%(直接)
0.2%(献血の血液)
17.8%(DNA型親子鑑定併用)
歯科所見 7.9%
注意点
①顔や体格から家族が確認→取り違えの可能性
②閉じられた災害(母集団がハッキリしている)
と開かれた災害(住宅街に墜落など母集団に誰がいるかがハッキリしない)
2.個人識別のための確認手段の特徴(不変性)
生前 死後
指紋 ○ ×
DNA型・血液型 ○ △
歯科所見 △ ○
3.「三種の神器」による鑑定の精度
①指紋 万人不同、終生不変
・1人/100億人
*1人/1000億人(ICTを利用した特徴点12カ所を照合すれば)
参考に
分類
弓状紋
蹄状紋
渦状紋
変体紋
欠損
②DNA 万人不同、終生不変
・1人/4兆7千億人
*ミトコンドリアDNA 母系遺伝
③歯科所見 変化する
・死後の歯科所見と生前の歯科所見を照合
一致、不一致(矛盾なし,矛盾あり)
ダミーの形態は有力な決め手になる
歯頸部のピンクは窒息の可能性が高い←毛細血管破裂
・歯科所見による確認数は増えている
・スクリーニング(データベース化)
2分類における歯の状態
0 欠損
1 存在
4分類における歯の状態
0 健全、C、RF
1 金属による部分修復
2 金属による全部修復
3 欠損、義歯、インプラント
参考に
歯科所見からの身元確認におけるスクリーニングの必要性
-スクリーニングモデルの試作-
宮澤富雄
www10.plala.or.jp/tommy_page/soft/mimotokakuninJDAB-200601-005.pdf#search=%27%E6%AD%BB%E5%BE%8C%E3%81%AE%E6%AD%AF%E7%A7%91%E6%89%80%E8%A6%8B%E3%81%A8%E7%94%9F%E5%89%8D%E3%81%AE%E6%AD%AF%E7%A7%91%E6%89%80%E8%A6%8B%E3%82%92%E7%85%A7%E5%90%88%27
- カテゴリー: 災害対策