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味覚障害

2008年07月31日(木)


 最近は、亜鉛欠乏による味覚障害よりも、唾液分泌低下に伴う味覚障害や抗精神薬による影響の方が多い。すなわち、味覚分子の味覚神経のセンサー部分への到達の問題や味覚神経そのものの感覚閾値の上昇や障害がある。
 唾液分泌低下の原因となっている薬物のコントロールが一番大事である。
  参考として
 唾液分泌と味覚は相互依存
kojima-dental-office.net/20160620-1139#more-1139

●味覚障害 焦らず原因特定を 亜鉛不足、薬の影響
  味覚の秋。海や山の恵みを楽しむ人の一方、「味が分からない」「何でも苦く感じる」「ちょうど良い味付けだと思っても家族に濃すぎると言われる」といった味覚障害に悩む人もいる。主な原因は体内で必要とされる微量元素・亜鉛の欠乏や薬の副作用。高齢者に多いものの、加工食品の食べ過ぎなどで若者にも増えているという。おいしい物を食べる人生の大きな満足感を取り戻すために、じっくりと治療に取り組みたい。
  味覚障害の診断と治療は、歯科口腔外科や耳鼻咽喉科で行われる。まず、甘味、酸味などの液を濃度を変えながら舌に垂らす味覚テストで、異常の程度を調べる。食生活や服用している薬、持病など、試行錯誤しながら原因を探るため、時間がかかる。味を感じるのは、舌の表面などに数千個ある味蕾と呼ばれる花のつぼみのような形の組織。味蕾がふさがれたりすると、味覚障害が起きる。
  主な原因となる亜鉛不足について、道医療大歯学部の武田正子教授は「味蕾の働き低下につながると考えられている」と指摘する。食事の栄養バランスが偏ると、必要量の亜鉛を摂取できない。また、加工食品に使われる添加物にも亜鉛の吸収を妨げるものがあり、インスタント食品をよく取る若者に味覚障害が起きることも最近注目されている。改善するには、亜鉛剤を服用するほか、カキや海草など亜鉛を多く含む食物を取るよう心掛ける。また、高血圧の薬や利尿剤、抗うつ薬、リウマチ薬などの一部に、体内の亜鉛と結合して排せつする副作用がある。このほか、薬の副作用は味蕾の減少にもかかわると考えられている。また飲んだ薬が、一度吸収された後にだ液に混じって口内に出てきて、味をおかしくすることもある。
  こうした味覚障害を起こす薬は種類が多いため、特定が難しい。札幌鉄道病院歯科口腔外科の松田曙美主任医長は、患者に薬を出している主治医と連絡を取って薬の種類を変えたり減らしたりできないか相談し、改善するかどうか様子を見る。「副作用が治まり始めるのに2週間はかかるので、治療には時間がかかる」という。味覚は、だ液とも関係が深い。だ液は飲食物と混じり合って味の元になる物質を味蕾に届ける働きがある。だ液の量は70~80代になると減ってくるほか、薬の副作用で減ることもある。だ液の量が極端に少なければ、分泌を促す薬を使うこともある。十分な水分を取ることも重要だ。道医療大歯学部の村田勝講師は「北海道は冬の屋内湿度が20%にまで下がり、口も渇きやすい。ある70代の女性患者に加湿器を勧めたところ、口の渇きや味覚が改善したこともある」と話す。味覚障害の原因にはこのほか、神経や脳の異常、口内や鼻、のどの病気、入れ歯など歯科治療の金属なども挙げられる。

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