小島歯科医院 名誉院長ブログ

乳幼児期と高齢者の口腔機能の低下

2014年04月25日(金)


石川中央食生活改善推進協議会1  石川中央保健福祉センター企画調整課からの依頼により、平成26年度石川中央食生活改善推進協議会総会にて、乳幼児期の食べ方と口や周囲の発達・発育、歯周病と糖尿病など、高齢者の口腔機能の低下がもたらす全身への影響等を実習を交えてお話ししました。 約90人の参加があり、熱心に聞き入り、実習を楽しみ、質問も活発でした。

 

 

石川中央食生活改善推進協議会 石川中央食生活改善推進協議会4 石川中央食生活改善推進協議会3 

平成26年度石川中央食生活改善推進協議会総会
  研修会
食べ方・食べさせ方が口やその周囲の働きや形態に与える影響について
講師  小島歯科医院 院長 小島登
日時  2014年4月25日(金)1時00分から2時30分
会場  石川県リハビリテーションセンター 4階 大研修室
            (石川県済生会病院の西側)
参集者 石川中央保健所管内(白山市・野々市市・かほく市・津幡町・内灘町)の
    食生活改善推進員 約90人 
主催  石川中央食生活改善推進協議会
    食生活改善推進協議会の目的
    ボランティア活動を通じて、食生活改善活動を効果的に促進することにより、
    市民の健康増進および体力増強に寄与すること。
内容
A.乳幼児期の食事とお口の働きについて
  a.幼児期、学童期に見られる問題点
  1.歯列不正や舌、口唇、頤部などの形態異常
      ①V字歯列、スペース不足
    ②舌の大きさと形
    ③上口唇の山形、唇に締まりがない、口がポカーンと開いている
    ④頤部の緊張感
  2.口腔機能の低下
    ①口唇閉鎖・鼻咽腔閉鎖・喉頭閉鎖、口腔周囲筋の協調運動
    ②舌運動、食塊形成、咀嚼の持続力
  b.自立の過程
     離乳食は幼児食、普通食へ
     咀嚼の発達は舌の動きの発達が基本
     前後運動→上下運動→左右の動き
   1.離乳準備期                 
         「授乳の仕方」
   2.ゴックン期(口唇食べ期)    生後5~6ヶ月頃
    「口唇閉鎖」
    下唇がスイッチ、上唇が1回量
   3.モグモグ期(舌食べ期)       7~8ヶ月頃
    舌の上下運動
   4.カミカミ期(歯ぐき食べ期)   9~11ヶ月頃    
    舌の左右運動
   5.離乳完了期    1歳頃
    吐き出す機能
   「手づかみ食べ」
   6.幼児食前期(奥歯噛み学習期)   1歳~2歳頃
    「食品による窒息事故」
   7.幼児食後期(奥歯噛み充実期)   3歳~5歳頃 
 c.評価、対策、治療
  1.評価
  2.対策
  ①むし歯をしっかり治す
  ②食事時の姿勢
  ③噛む工夫
  3.治療
B.相互実習  2人一組
  目を閉じて、スプーンでヨーグルトを食べさせてもらう
  歯ブラシにて下7番舌側と上7番の遠心を磨いてもらう
    上唇小帯の痛みを体験
C.ご自身の口の中と全身への影響
a.高齢者の口腔機能の低下がもたらす全身への影響
 ①高齢者の歯の状態と食事内容や日常生活
 ②歯が残っている人ほどどの県でも医療費が少ない
 ③50歳を過ぎると歯周病で急激にはを失う
 ④口の働きをアップする方法
  食事の姿勢
b.虫歯
c.歯周病
  1.歯肉炎
  2.歯周炎
  3.腎疾患と歯周炎
   参考として  喫煙と歯肉
    参考までに 「免疫抑制剤の影響」
  4.歯周炎と糖尿病
d.舌診
e.入れ歯

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