のぼるくんの世界

のぼる君の歯科知識

次世代に伝えること  息子へ

2008年08月08日(金)


 いつの時代も「子供がどのような社会に放り出されても生き抜いてほしい」と親は思う。社会構造の変動が比較的少ない時代は親が体験したノウハウや心構えをそのまま子供に伝えることができた。しかし、変化の激しい現代では、次の世代に自信を持って「何を伝承すればよいのか」が分かり難くなってきている。まず、きっと今より将来の方がおもしろいし、楽しいと、自分で思えるものを見つけることであろう。好奇心がその芽を探してくれる。その上でどんな時代でも生き抜いていくための「普遍的上達法」を身につけ、それを活かし、自分の得意技を見定めて、各々の目標とするスタイルへ統合していくことであろう。そして、十代後半から二十代に社会に貢献する「志」を練り上げることが大切だと思う。憧れの人との出会いと読書がそれを築き上げてくれる。
 
「普遍的上達法」とは、基礎的な三つの力、つまり、学ぶ心、、集中力、発想力である。

 まず学ぶ心である。現代では全てがマニュアル化されつつある。多数の人間を短期間で一定レベルに引き上げるにはこのマニュアル方式は効率がいい。しかし、マニュアルを越えるには、技が必要になる。異種の情報源に積極的に接するようにして感性を磨き、着眼点や脳の働きを鍛えておく。まだ言葉になっていない直感的な知識の海の中では、自分のふとした気づきや思いつきは、魚が海の中からぴょんと飛び跳ねたような状態で、網を構えて、それをパッとすくい取る。その網が学ぶ心である。
 自分より未熟な者からでも学ぶ心を持つ者は、いつまでも伸び続ける。限りなく学ぶ姿勢が、自分のやり方だけを押しつけず、視野の狭さから救ってくれる。

 次は集中力である。集中力は「意識のコマ割」の多さであり、スローモーションになれば変化の分岐点が正確になり、少なければ曖昧になる。「脳のギアチェンジという感覚」を持ち、今、脳の作業員を何人起こしておくかを臨機応変にその都度調節することである。いつもめいっぱいでは続かない。メリハリをつけることが大切である。総動員するその瞬間の判断が決め手になる。

 最後に発想力である。社会から求められているものを冷静に見極め、客観的価値と主観的価値のバランスを考える。客観的価値に偏ればインパクトも面白みもなくなり、主観的になりすぎれば独りよがりになる。
 日頃から平面的な「資料」から濃淡のついた「情報」へ活性化させる訓練をする。出会いが一番のチャンスと思い、後回しにせず、意識して情報の取捨選択を心がける。「情報」を自分のなかに深くくぐらせ、優先順位をつけ、引き出しの中に整理して「知識」とする。具体的に絞り込んだり、抽象的に幅広く違った角度から考えたりを往復し繰り返すことによってバランス感覚の上に成り立つ使えるアイデアが生まれてくる。

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