河野太郎さんと語る、日本とエネルギーの未来
2011年11月22日(火)
■日時 2011年11月22日(火)
19:00~21:30 (開場18:30)
■場所 金沢市文化ホール(金沢市高岡町15番1号)定員900人
■参加費 500円
■主催 河野太郎さん金沢講演会実行委員会
チラシ 河野太郎講演会 チラシ 裏
聴講メモ
世界の原子炉は新設より廃炉が多く、2002年の444基(最多)から2011年の427基へと減り始めている。2008年以降、全世界で40基が造られ、そのほとんどが新興国(中国とロシアで31基)である。そして、そのほとんどを自国が造っている。先進国では安全コストやメンテナンスコストが年々高くなり、原子力企業の業績も悪化している。しかし、日本は輸出しようとしている。また、自然エネルギーへの投資は世界では最近急激に増加しているが、日本では伸びないようにする規制が多い。スマートグリッドへの関心も低い。
スマートグリッド
www.nikkei.com/tech/ecology/article/g=96958A9C93819499E0E6E2E3828DE0E6E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2;p=9694E3E3E2E7E0E2E3E2E0E0E2E7
核燃料サイクル計画(使用済み核燃料を再処理し、プルトニウムを取り出し、それを利用する)から、アメリカやフランスは1980年代に撤退したが、日本だけがお金をつぎ込んでそれを開発しようとしている。しかし、核のゴミの問題(使用済み核燃料とプルトニウム)で行き詰まっていることは間違いなく、日本の原子力政策は破綻している。高速増殖炉は莫大な税金をつぎ込んでいるが動いたことはなく停止している。そのため核分裂性プルトニウムの保有量は31トン(北朝鮮の保有量は約50キロ)にまで達している。また、発電所内の使用済み核燃料貯蔵プールは満杯に近づいている(一杯になれば発電できなくなる)。そして今回の津波で原子炉の安全神話は完全に崩れた。
エネルギー政策の転換を図るためには、原子力村の利権のつながりを断ち切り、総括原価の見直しと発送電分離をすることである。送電線を自由に使えるようにし、その利用料を既存の電力会社も同じにすれば、様々な自然エネルギーが参入しやすくなり、消費者が電気を選べるようになる。
新たな原子炉を造らず、設置から40年経った原子炉を廃炉にすることを決めれば、2050年までにすべての原子炉は運転停止となる。発電容量不足を解消するためには、再生可能エネルギーを増やし、合理的な節電をし、足りない部分を天然ガスで補うようにすればよい。
最後に、国民一人ひとりがデモや署名ではなく国会議員の事務所へ直接出向き意思表示することと電力会社のコマーシャルを見たらその民放へ独立性を要望する旨の電話することを勧めた。
★河野太郎さん プロフィール
原子力政策に風穴を開けるべく奮闘中の衆議院議員
3・11以前より原子力発電所やそれに関する様々な問題点について圧倒的な情報発信力を誇る。
ブログ ごまめの歯ぎしり
www.taro.org/gomame/
ツイッター
twitter.com/#!/konotarogomame
1963年 神奈川県生まれ。
1985年 米国ジョージタウン大学卒業
1996年 第41回衆議院議員総選挙で神奈川県15区初当選
2002年 総務大臣政務官就任
2005年 法務副大臣就任
2008年衆議院外務委員長就任。
池田香代子さんから紹介文
河野さんのメルマガ「ごまめの歯ぎしり」の10年来の読者です。さまざまなことを学ばせていただきました。河野さんは与党議員だったときから、たったひとりで、ずっと核燃料リサイクルの無意味さを主張してこられました。自民党にはこういう方もおられるのだ、と注目してきました。原発問題に限らず、なにごとも徹底調査し、是々非々で論じる、ズルは嫌い。世の中の頭のいい人が、その頭を河野さんのように使ったら、きっと今よりましな社会になるはずです。
案内文
前回の「日本とエネルギーの未来」シンポジウム
kojima-dental-office.net/blog/20110424-4709
原発を推進してきた自民党にいながら原子力政策を批判する河野太郎衆院議員(神奈川15区)の講演会が、二十二日午後七時から金沢市高岡町の市文化ホールで開かれる。きっかけは同市の主婦が送った電子メール。送り主の奥村牧子さん(45)は「福島第一原発の事故を見て、私も何か行動を起こしたいと思い講演をお願いした。河野さんのように党派の枠にとらわれず、幅広い層で原発について議論する契機になれば」と話す。(榊原崇仁)
奥村さんは脱原発運動と無縁の生活を送っていたが、福島で避難を強いられた住民らの姿をテレビなどで見て、県内の志賀原発(志賀町)への不安を強め、脱原発の講演に足を運ぶようになった。
署名集めを手伝うようになった奥村さんが「私でも何かできないか」と考えたのが河野氏を招くこと。「知名度が高いし、自民党の議員さんだから、脱原発を訴えてきた人たち以外にも来てもらえると思った」
(以下省略)」
■問合せ (076)234-5556 kanazawataro1122@gmail.com
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ホームページ
kounotaro-kanazawa.tumblr.com
メールにて kanazawataro1122@gmail.com
電話にて (076)234-5556 (喫茶メロメロポッチ内)
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託児予約先 080-3046-1748 (中村)
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