<芸人・記者>おしどりマコ・ケンの原発事故取材報告
2019年12月15日(日)
oshidori-makoken.com/
メモ
1.東電福島原発事故関連の情報がなぜ外に出なくなったのか
・東京電力の記者会見に事故当時は大勢の記者が参加していたが、
最近は記者が非常に少なくなった
・東京電力の広報も記者も人事異動で入れ替わり、
理解不足のため質問も少なくなってきている。
・おしどりマコ・ケンは記者会見などを唯一続けているため、
一連の流れや問題点の把握に詳しくなった。
・原子力緊急事態宣言は、いまだに継続中(レベル7の間)
ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%81%BD%E5%AE%B3%E5%AF%BE%E7%AD%96%E7%89%B9%E5%88%A5%E6%8E%AA%E7%BD%AE%E6%B3%95
www.ourplanet-tv.org/?q=node/2374
レベル7
www.jiji.com/jc/v4?id=f1-level70001
2.農家の現状
①肥料に大量のカリウムを使い、根から吸収させ、
同位元素であるセシウムをブロックし、作物のセシウムを少なくしている
その半面、土地のセシウムは減らない
そのため農家の人々は被爆し続けている。
②福島農民連は復興相へ何年も申し入れしているが、受け入れらていない
www.tokyo-np.co.jp/article/feature/tohokujisin/fukushima_report/list/CK2017092602000187.html
・除染作業員などの労働者と同じように
農家に働く人々も健康診断、被ばく調査を実施するように
・農地汚染調査は、航空機による地上80メートルの空間線量ではなく、
農地の土表面線濃度を調査して欲しい
*測ると対応しなければならなくなるので、国は調査に応じない
*農家が測ったものは認めない
www8.cao.go.jp/genshiryoku_bousai/pdf/05_shiryou0301.pdf#search=%27%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85+%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E7%AE%A1%E7%90%86%E5%9C%B0%E5%9F%9F+%E6%8A%80%E5%B8%AB+%E5%81%A5%E5%BA%B7%E8%A8%BA%E6%96%AD%27
③群馬訴訟の控訴審第7回口頭弁論の中で、 国側が驚くべき主張をしてきた
国が決めた避難区域以外から避難した方々は、
国土に対する「不当な評価」となるものであって、容認できない。
国が決めた避難区域以外からは逃げるな、と。
3.汚染水
①フランジ型タンクを溶接型タンクへ
フランジ型タンク最終10㎝の汚染水はヒトがモップで拭き取る
作業員は高濃度の放射線を浴びる
②汚染水貯留タンクからの漏えい事象をINES 評価レベル1から3に
平成25年8月28日
www.nsr.go.jp/activity/bousai/trouble/houkoku/20130828-1.html
*これを受けて韓国は輸入制限を拡大
日本は世界貿易機関(WTO)へ訴えたが、敗訴
③トリチウムはALPS(吸着と濾過フィルターの処理装置)で除去できない
④汚染水は海洋放出ではなく、タンクへ。
東京電力福島第一原子力発電所敷地内に置き場所を確保する
oshidori-makoken.com/?p=4144
4.依頼を受けたドイツでの取材報告会で感じたドイツ教育
・愚かな市民が選んだ代表によってナチスが生まれたことを反省し、
自ら情報を収集し、調べ、自分の意見を考える。
そして責任を持って質問できるように育てる。
5.「見捨てられた初期被爆」 study2007著
www.iwanami.co.jp/book/b265987.html
専門家の役割とは、
「リスクを感じにくくし、より大きなリスクを受忍させる」
ための活動に加担することではなく、
「リスクを明らかにし、より上手に回避する」
ための方法をひたすら正直に提供することだと考えます。
第17回原発・いのち・みらいシリーズ講演会
漫才を武器に 原発事故を追い続ける!
~まず知ることが社会を変える!~
日時:12/15(日)10:00~12:30
場所:ホテル金沢 2階 ダイヤモンド
演題:漫才を武器に 原発事故を追い続ける!
おしどりマコ・ケンの原発事故取材報告
~まず知ることが社会を変える!~
講師:おしどりマコさん・おしどりケンさん(芸人・記者)
参加費:無料(申込先:保険医協会076-222-5373)チラシ おしどりマコ・ケン講演会
ishikawahokeni.jp/event191215/
福島原発事故しかり、関電の原発マネー問題しかり、台風19号での原発情報しかり。
原発をめぐる情報は、どうしてなかなか明らかにならないの?
いま、東電福島原発の汚染水(トリチウム水?!処理水?!)や、甲状腺検査、排気塔の解体等々の問題はどうなってるの?
この辺り、東電の記者会見に誰よりも通っている【芸人・記者】の【おしどりマコ・ケン】さんに、分かりやすくお話しいただく予定です。お申込みの上、ぜひご参加ください。
■おしどりマコさんからのメッセージ
原発事故が始まって8年。関心を持つ方が減り、ますます情報が出てこなくなりました。その後も日本各地で震度7の大地震が続き、それなのに古い原発が再稼働しています。誰か偉い人、賢い人、力がある人が何とかしてくれる、ではなく、私たちが考えて動くことが社会を作ることです。「知る権利」は「誰かに教えてもらう権利」ではありません。今、何が起こっているか、知りたいと思い、動き、考えること、いろんな立場の方が、誰かまかせにせずに、いろんな問題に取り組むこと、それを繰り返していきましょう!世界の歴史に残る原発事故の問題は、私たちが知らんぷりして問題を隠すことに協力してしまうことで、未来に、世界に、悪影響を与え、私たちは傍観者という名の共犯者になってしまいます。1人にふりかかることは万人にふりかかること。知らんぷりせず、知りたがりになりましょう!
おしどりマコより
【プロフィール】おしどりマコ
1975年兵庫県神戸市生まれ。兵庫県立長田高校卒業、鳥取大学医学部生命科学科に進学するも、阪神大震災を機に、2年後に中退。東西屋ちんどん通信社に入門し、アコーディオン流しを経て、横山ホットブラザーズの弟子になり、よしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属(選挙のため、2018年9月からは一旦所属を離脱)。おしどりケンと夫婦漫才「おしどり」として活動。一般社団法人落語協会会員、一般社団法人漫才協会会員。2003年M-1グランプリ準決勝進出。2010年第4回インターナショナル・Vアコーディオン・コンテスト日本予選3位、審査員特別賞受賞。2011年3月の東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故後、記者として取材を始める。東京電力記者会見には、誰よりも通っている。東京電力記者会見取材回数最多。様々な省庁、地方自治体の会見、議会、検討会、学会、シンポジウムを取材。また現地にも頻繁に足を運び取材、様々な媒体で公開。2016年12月第22回平和・協同ジャーナリスト基金奨励賞を受賞。2017年NNNドキュメント「お笑い芸人VS.原発事故 マコ&ケンの原発取材2000日」が制作され、4つの賞を獲る。
マコさんのツイッター
twitter.com/makomelo
ケンさんのツイッター
twitter.com/oshidori_ken
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