キャッシュレス化が医療機関を苦しめる
2020年06月12日(金)
カード会社などの手数料(約3%)を考えると、現状では保険診療の窓口負担をキャッシュレス化することは困難である。また、ポイント付与に関する療養担当規則の問題もある。現金決済を維持しようとすると、どうしても必要となる釣り銭を準備しなければならない。今まで無料であった小銭への両替が有料になり、新たな負担が生じてきた。医療機関の窓口負担をキャッシュレスにするのであれば、カード会社への手数料をもっと下げる働きかけをすべき。同時に、窓口収入から目減りする手数料分を補填する仕組みを導入すべき。保険医協会として、保団連として何か対策の議論や運動をしなければならないと思う。
国の超低金利政策の長期化により、金融機関は利益が圧縮され、様々な手数料収入で利益を求めざるをえない状況へと追い込まれてきた。小銭への両替は、金融機関によって手数料が異なる。例えば、りそな銀行の場合、窓口で両替すると1枚から500枚までなら540円、501枚から1,000枚だと1,080円。以降500枚ごとに540円加算される。北國銀行や金沢信用金庫の場合は、口座があれば出金が50枚まで、入金が300枚まで無料。それでも10円玉を50枚欲しい時に1000円札で両替しようとすると51枚となり手数料330円が発生する。500円ピッタリ持っていけば無料になる。給与を現金で支払う場合も、1万円以下の金種が50枚以下になるように考えなくてはならなくなった。窓口負担の入金もこまめにしないと手数料が発生する。金融機関の窓口両替手数料
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