マスコミ記者と意見交換
2019年07月18日(木)
18日(木)石川県庁3階 県政記者室にて、「学校歯科健診後調査」に関して記者発表。マスコミ記者と概要内容について質疑応答後、今後の活動についても議論した。歯科健診で要受診とされたにもかかわらず歯科受診に至らない、さらには口腔崩壊にまでになる事例を踏まえて、全ての学校で周知・調査することを希望する。また、なぜそうなってしまうのかの原因を究明し、あらゆる対策を各分野の方々と連携・協力していきたい。すべての児童・生徒の口腔内ひいては全身や心の健康を願う。う蝕により噛めなくなると栄養バランスの偏り(食品多様性の欠如)がみられるようになる。特に、炭水化物(糖質)が過剰になり、タンパク質が低下する。将来、認知症や糖尿病も危惧される。
「よい歯のコンクール」だけではなく、こうした問題にも目を向け、今後も活動していきたい。
石川県 歯と口腔の健康づくり推進条例
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母と子のよい歯のコンクール
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学校歯科健診後調査の記者発表
日時 2019年7月18日(木)14:00~15:00
場所 石川県庁3階 県政記者室
出席者 平田先生、大川先生、小島先生
NHK、毎日新聞、北国新聞、中日新聞
石川県保険医協会「学校歯科健診後調査」の概要
石川県内の児童・生徒たちの歯科受診状況および「口腔崩壊」の実態を把握するために、2018年9月から10月にかけて県内の全ての小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の養護教諭を対象に実施したアンケート調査。
ポイント
①県内384校(当時)のうち、200校(54.9%)から回答が得られた。
②全ての学校区分において、要受診と診断される児童・生徒の割合は2~3割程度である。
③学校歯科健診で要受診と診断されたにもかかわらず、小学校25.0%、中学校34.6%、高等学校63.7%、特別支援学校53.6%の生徒が歯科受診に至ったいない。
④小学校51校(44.3%)、中学校17校(37.0%)、高等学校15校(48.4%)特別支援学校1校(12.5%)に口腔崩壊の児童・生徒の存在が報告された。
⑤口腔崩壊の児童・生徒の上記報告は全国平均と大差はみられなかった
⑥アンケート自由記入欄では、養育者の影響、児童・生徒本人の意識、経済的困難、それらの複合的な問題が、学校歯科健診後の歯科受診を妨げる要因となっていると指摘する声が多く見られた。
本調査における口腔崩壊の定義
次の1)もしくは2)のいずれかに該当する口腔状態とする
1)う蝕経験歯数(永久歯と乳歯の合計)が10本以上である
2)う蝕経験歯数が10本に満たないが、虫歯が原因で上下左右で噛めない状態にある
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