のぼるくんの世界

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夏のおわりにバンジョーひとり旅/北村謙

2008年08月31日(日)


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 8月最後の日曜日ぶらりと夫婦二人で「もっきりや」へ。バンジョーを初めて間近に見る。弾くところには5弦あるのにチューニングヘッドには4弦しか見あたらない。もう1本の弦はどうなっているのか不思議だった。よく見るとヘッドから5フレット目ぐらいの竿の部分に出っ張りがあり、そこまで弦が張られていた。しかし、2時間ほどその弦を押さえることはなかった。右の親指ではじくことはあった。後で尋ねると、常に同じ音を出しているそうだ。エレキギターにも、太棹の三味線にもなる不思議な楽器だ。もっと不思議だつたのはスペシャルゲストが奏でるオートハープだった。あんなにたくさんの弦をどうやって選んで弾くのだろうか。キーを押さえると和音のところだけ音が鳴り、他のところがミュートになるようにできているらしい。
 赤ワインに酔いしれながらのライブは実に楽しい。バンジョーの奏でる心和む昔懐かしいのどかな音色やデキシーのリズミカルな響きにアフリカから各地に広がった可能性を感じた。ナッシュビルでのレコーディングメンバーのすごさも分かる気がする。また、「風の盆に恋して」を聴いていると、聞き慣れた盆踊りの風情と人間の暖かさがあふれていた。会場とのやりとりも実に軽快で、北陸にない関西ののりのよさも心地よかった。それにも増してマイク真木の「バラが咲いた」の京都弁アレンジの「バラ咲いた」は最高だった。CDにはできないそうだ。次はもっと盛り上がることを約し、握手して別れを惜しんだ。

北村謙(banjo, vo)
8月31日(日)19:00 前売2500円

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