小島歯科医院 名誉院長ブログ

口の機能のお手伝い

歯牙腫による萌出障害

2017年01月17日(火)

1983.10.19.舌側転位 出るだけ早い時期に異常に気づき、原因を探します。できるだけ侵襲が少なく、短期間で済む処置を考え、またその時でないと回復できないことや、後からでもできることをお話しして、一番良い時期を選択します。 続きを読む

上顎6番が萌出してこない

2010年12月15日(水)

上顎6番未萌出1 学校歯科検診に行くと、小学2,3年生でも上顎6番が萌出していない児童を時々見かける。歯科医院で精査すると、乳歯Eの遠心に食い込んで萌出できない時と7番歯胚形成がない場合がある。前者の場合は、歯肉弁切除と6番遠心移動の工夫をすれば萌出が促される。 続きを読む

食べる働きの検査

2018年04月10日(火)

スコア法のサンプルシートと、グルコース濃度との比較
スコア法のサンプルシートと、グルコース濃度との比較 「食べる」「話す」働きが十分に発達していない子どもたちが増えている。生えるスペースが不足していて歯がデコボコになっていたり、口呼吸で上唇が山形になっていたり、舌打ちがうまく出来ず食べる時に「クチャクチャ」音がしている。
 できるだけ早い時期(3歳から10歳頃まで)に食べる働きのチェックをお勧めする。問題があれば、食姿勢や食べ方の改善で回復可能と考えている。
 食べる働きの検査は、咀嚼能率スコア法または咀嚼能力検査により評価する。 視覚的に分かりやすいのは咀嚼能率スコア法であり、明確な数字比較ができるのは咀嚼能力検査である。 続きを読む

ぶくぶくテスト

2018年08月16日(木)

スコア判定基準
  1 口に水が入れられない(危険)
  2 口に水を入れることができるが、
          そのまま飲み込むか口の外にもれる
  3 口に水を数秒間含めていられる
    左右対称にぶくぶくできる
    左右非対称にぶくぶくできるが頭も一緒に動いてしまう
  4 左右非対称にぶくぶくできるが、水がもれてしまう
    左右非対称にぶくぶくできるが、遅い
  5 左右非対称に上手に動かせる 続きを読む

ごっくんテスト

2023年05月09日(火)

  30秒間に空嚥下(唾液の飲み込み動作)を何回できるか試してみませんか。若い人は10回くらいできるが、年を取ると筋力が衰え、唾液の分泌も減るため回数が減る。5回以下になると誤嚥性肺炎のリスクが高くなる。
 池袋大谷クリニックの患者372人を対象に測定した結果。平均回数は20代で9.8回、30代で8.8回、40代で7.8回、50代で7.0回、60代で6.1回、70代で5.2回。 続きを読む

口唇閉鎖力測定の重要性

2017年03月27日(月)

003kojima-dental-office.net/20081120-232#more-232
 最近、安静時でも口で呼吸し、ポカンと口を開け、山形の上唇をした子供が増えている。離乳期から幼児期に上唇を鍛えなかったことが原因だと考えている。小児の発達状態を確認するためには、客観的な再現性のある測定が必要である。
りっぷるくん
www.shofu.co.jp/product2/contents/hp1989/index.php?No=1834&CNo=1989
口を閉じる力を測定できる口唇閉鎖力測定器 続きを読む

口の働きを調べるアンケート

2010年02月06日(土)

 子どもたちの食べ方は、生後、学習して獲得したものです。「噛まない子」「噛めない子」や「なかなか飲み込まない子」も「大人から見て変わった食べ方」も増えているように思えます。それが歯並び、舌の形態や口の働きにも影響を与えているようです。 続きを読む

乳歯咬合崩壊

1996年05月18日(土)

62.7.29.B 62.7.29.C

 虫歯が多いと、食べやすい炭水化物(糖質)が多くなり、食べにくいタンパク質が不足する。偏食にもつながる。しっかり噛めなくなると、必要な栄養の吸収も悪くなり、成長・発育に多大な影響を与える。咬むという動作は、脳の発達にも役立つと言われている。
 また、口腔環境や生活習慣が改善されなければ、永久歯の虫歯や歯周炎を引き起こす原因になる。早期に乳歯を失うと、後から生えてくる永久歯が影響を受け、歯並びも悪くなる。顎の成長異常により顔の変形をもたらすこともある。 続きを読む

ポカンX

2011年01月19日(水)

上下の口唇が接触している感覚を養うトレーニング装置
ポカンX 最近、熱中時に口をポカンと開けていたり、口唇に元気のない幼児や児童が増えているように思う。また、口呼吸の子どもたちも目につくようになった。そんな時に「ポカンX」を勧めている。テレビを観ている間などに30分ほど、家族揃ってそれを意識して唇で挟んでもらっている。一人ではなかなか続かないし、みんながおしゃべりしている時に辛いから。
 口唇をしっかり閉じて鼻呼吸することが、歯周疾患、歯列不全、アレルギー疾患の改善を手助けする。 続きを読む

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