小島歯科医院 名誉院長ブログ

医院の取り組み

まだ何もしていないのに「痛い」と言う子どもたち

2018年11月07日(水)

 触覚には、二つの神経伝達ルートがあります。一つは、生体の防御や危険回避を行う原始感覚系の神経回路であり、もう一つは、対象物の大きさや性状や形などの識別を行う識別感覚系の神経回路です。
 生まれてしばらくは、原始感覚系の神経回路が優位にあるために、子どもは不意に顔や身体を触られることを嫌がります。次第に識別感覚系を獲得していきます。その時に大切なのが、アイコンタクトです。子供と見つめ合い、優しく全身を触れることで、情報が入りやすい体と心が形成されていきます。 続きを読む

歯科診療における消毒・滅菌の考え方

2009年07月28日(火)

原則
1.患者の感染症の有無に応じて処理方法を変更するのではなく、スタンダードプリコーションの考え方に基づき、すべての医療器械に感染の危険性があるものとして処理する
2.医療器材を確実に洗浄し、汚物や有機物を完全に除去する
3.確実に洗浄後、消毒または滅菌へと進めていく
4.消毒・滅菌の選択においては、医療器材の使用目的と使用部位対する感染リスクに応じ、スポルディング分類に沿って適切な処理方法を選択し実施する 続きを読む

震災時の歯科医院の減災対応

2008年09月01日(月)

歯科における震災時の対応001減災とは、事前対策です。人命を守り、医院の損害を最小限にとどめ、早期復旧を可能にするために、災害が起こる前に行っておくべき準備や緊急時の対応を取り決めておくことが重要です。 2007年の体験を基に作成したPDFC-歯科震災時対応 歯科医院の対応編を参考にスタッフと協議し、スタッフの役割分担や連絡網などのチェックリストを作成しました。また、具体的な場面を想定した取り組みやすい訓練を行い、マニュアルの見直しをしています。そして、行政などとの連携も折に触れ図っています。 続きを読む

診療用放射線に係わる安全管理のための指針

2020年04月01日(水)

  第1章 診療用放射線の安全利用に関する基本的考え方
(指針の目的)
第1条 本指針は、「医療法施行規則」に基づき、当院における診療用放射線に係る安全管理体制に関する事項について定め、診療用放射線の安全で有効な利用の確保を目的とする。 続きを読む

DV被害者の歯科治療

2010年06月22日(火)

 治療計画などに特別な変更はないが、治療環境には少し配慮が必要に思う。特に今回は所在の漏洩に細心の注意を払った。また、精神的なダメージやアップダウンをスタッフと共に理解し、他病院への連携にも心を注いだ。 続きを読む

自閉症のお子さんの歯科治療

2009年02月08日(日)

【ご質問・ご相談など】
娘は自閉症で療育手帳(B)を持っています。
その娘の6歳臼歯の溝が茶色になってる事に気づきました。
今まで歯の治療を受けた事がないので、正直どんな反応や行動を起こすかはわかりません。 続きを読む

耐震診断と耐震補強工事

2008年07月07日(月)

 最近の各地に地震や洪水など自然災害が頻発しています。それらに対応すべく第1弾として、平成20年6月3日~7月7日に耐震診断と耐震補強を行いました。診療室を支える独立柱5本にMARS工法 (炭素繊維シート補強工法)を用いました。また、防災マニュアルも定期的に見直し現状にあった最適なものに更新しています。
    削り調査→プライマー塗布→炭素繊維シート張り→珪砂塗布→左官仕上げ→アスファルト舗装復旧→フッ素塗装
 震災時の歯科医院の減災対応
kojima-dental-office.net/20080901-135 続きを読む

内灘町防災マップ

2010年10月08日(金)

www.town.uchinada.lg.jp/webapps/open_imgs/service//0000000195_0000012687.pdf
 2007年3月25日に能登半島地震が発生した。そして、体験談や様々な情報と多職種の方々や専門家、内灘町のご意見を得て、2008年9月1日に「歯科における震災時の対応ー能登半島地震の体験からー」を発刊した。“減災イコール事前準備”を中心テーマとして位置づけ、対応策を提案した。
kojima-dental-office.net/20080901-135 続きを読む

医院の取り組み 一覧